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━━━━━━━━━━━━━━━━2009年 2月12日 第15号━━☆
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━━━━━◆◆◆ ロクロのテクニック

 

 

自分の作品が上手いかどうかは別にして、意外とわたしはロクロを教えるのが
得意なようです(思い込み?)。

ロクロは、ただ単にくるくると回転する旋盤のようなものです。
これ以上シンプルな道具もないと思います。

それなのになんだか特別な道具のように思われている節があります。引き継い
だばかりのころの学習センターの講座では、こちらが時間で割り振らないと、
受講生のパワーバランスで男性などがロクロに座り続けるほどでした。

しかし、ずっとロクロをやりつづけたい、その気持ちは非常にわかります。

わたしも訓練校に入校したころは、はやくロクロの実習にならないか、と思っ
ていました。またロクロができないと陶芸をやっているような気がしないとも
思っていました。

確かに、回転する粘土の向こうに宇宙の真理とかも垣間見えそうですが、まあ、
思索的な部分はおいておいて、ただロクロは回転するだけです。

電気の力よりも手や足のほうがありがたがられたりするのも困ったものですが、
いつもわたしがロクロのことを教えるときに思うのは、案外、回転のタイミン
グを意識している人が少ないということです。

陶芸の雑誌などでロクロの特集などがあっても、そのことに触れていることが
ほとんどありません。それなのに、いろいろと細かなテクニックは載っていま
すよ。

何度も言うようにロクロは回るだけですから、回転数によるタイミングがあり
ます。実感できない人は、ロクロのターンテーブルの端に、赤いビニールテー
プを貼ってみるといいでしょう。そして自分の前をテープが通過するリズムを
首でとってください。音楽でリズムをとるように。

粘土をのせて、土殺しをするときも、指で穴を開けて、器へのきっかけを作る
ときにも、このリズムをとり続けます。

指は螺旋階段んを上っていくように回転にあわせて動かしてください。


気をつけなければならないのは、お皿や茶碗では、中心から外周にむかって指
を動かすときに、回転する円の円周がどんどん長くなりますから、手を動かす
スピードは変化していきます。

回転のリズムをとる。

ロクロの最大のコツはそれだけです。

早く回せば、早く動かし、ゆっくり回すときはゆっくりと動かす。
器の形が、できてくればくるほど、ゆっくりにしていきましょう。

わたしが訓練校でロクロができるようになったきっかけは、講師の先生と、担
任の先生のロクロを見ていて、

  「なぜ先生が首を振っているかわかる?」

という質問を一言されたからでした。その日を境に見違えるようにロクロがで
きるようになったのです。

回転のリズムを意識してみてください。

 

 


                 ロクロのテクニック ◆◆◆━━━━━

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━━━━━◆◆◆ 電気炉のはなし 補足

 

これまでも、電気炉についてはたくさん書いてきましたが、10日に電話で、
たいへん面白いお話を聞きましたので、これまでの補足として。

 

 

先日、ブログのほうにも記事を書きましたが、家庭用電源で焼ける100Vの
電気炉についてのお話。
http://inoueseiji.sblo.jp/article/26581752.html

この会社は、岐阜県多治見市にある共栄電気炉製作所というところで、かつて
わたしが勤務していた築炉メーカーとは協力関係にあり、わたしの電気炉も、
こちらのものです。

ブログの記事に関してですが、要するに、家庭用電源というのは、必ずどこの
家庭でも100Vの電圧がある、ということではないのです。

ご存知でしたか?
わたしは全然知りませんでした。

そんなこと考えたこともなく、電話のあとに早速自分の家のコンセントにテス
ターを突っ込んでみました。うちは120Vぐらいあり大丈夫でした。

これから電気炉の購入を考えておられる方は、そのあたりにも気をつけてみる
といいでしょうね。

また、わたしの持っている小さな100V電気炉は、線の張替えをして復活す
る予定です。年に最低でも10回は焚いていると思いますので、意外と長持ち
したのではないでしょうか。

いずれにしても、作り手の顔がみえるところから買うのがいいのでしょうね。

 


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♪♪♪♪■ 編 集 後 記 ■♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

このごろは、陽が長くなってきました。

福岡県では17時をかなりまわっても、外とで作業するのに支障がなくなって
きました。

もうちょっとがんばれば春ですね。

わたしが講座を持たせてもらっている市の学習センターの1年講座も、3月ま
であと6回ほどで終わってしまいます。

来年度の話もいただいています。もっともっと自分自身が勉強して、より質の
高い講座、メルマガ、ブログをやれれば、と考えています。

たかが陶芸かもしれませんが、この世で陶器なしで生きていける人がいるでし
ょうか。使うものとしても、趣味や仕事としても、これほどさまざまな要素を
もったジャンルもほかにないと思います。

ところが、なかなかこのごろ、大型書店にも、陶芸関連の雑誌や本のコーナー
がすくなくなってきているように感じるのは、わたしだけでしょうか。

これまでの陶芸ブームなどで、ある程度人口はいるのでしょうが、陶芸を始め
た人を最後までみちびけているのでしょうか。

業界にいるものとして、いまの陶芸、とくに陶芸教育の部分に危機感を持って
います。

このメルマガやブログなどで、微力ながら何かを変える糸口を探っている状態
です。

といってもあまり堅苦しいものではなく、楽しくいきたいですけどね。
今号ではやくも15号です。

どうかこれからもよろしくお願いいたします。


追伸:Mさん、写真作品の受賞おめでとうございます。
   次は陶芸で受賞してくださいね!

 

 

  ではまた来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

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━━━━━◆◆◆ 窯のはなし

 


  ◆ガス窯 その1


わたしは6年弱築炉メーカーに勤務していました。

その間に百数十基の窯の修理、新築工事に関わったと思います(9割以上がガ
ス窯)。また、自身の作陶もガス窯でおこなっており、他の窯の説明とは明ら
かに記述に偏りがあると思いますが、ご容赦ください。

 

まちがいなく、あなたがお持ちの食器のほとんどは、ガス窯で焼かれているだ
ろうと思います。製陶所の窯のほとんどは、京都などを除いて、ガス窯だから
です。

ガス窯の特徴は、大型化しやすいということもあげられるでしょう。
電気炉の輻射熱では届く距離に限界がありますし、灯油窯では複数のバーナー
を管理するのが難しいからです。

ガス窯の場合、窯の周囲にめぐらされた配管に、複数のバーナーが並列につい
ています。そして炉周りからボンベへ延びていく配管に調整器がついています。

この調整器のハンドルを回せば、理論上、バーナーが何本でも同じようにガス
圧が変化します。ここが灯油窯との大きな違いでしょう。大型工業炉では温度
計とダンパー、調整器を連動させる自動制御を可能にしています。

また燃料のガス(プロパン・ブタン)は圧縮してボンベに詰めてありますから、
燃料の運搬・管理が楽です(ガスはどんなにボンベが大きくなっても中の圧力
は同じ。怖くありませんよ)。

そして何より最初から気体ですから燃焼効率がとてもよいのです。

窯で大事なことは、効率よく安定した焼成ができるということです。しかし、
それは適正な設計と焼成が組み合わさったときの話。

灯油窯やガス窯は炎があるわけですから、その炎の流れが悪い、俗に燃焼室か
ら煙突への「引きが悪い」窯もあります。

その原因もいろいろですが、たとえば煙突が90度に曲がっているとか、火袋
という余分な(まあ余分じゃないけど)スペースが焼成室にほとんどないとか
・・・

メーカーじゃないところが設置したためにいい加減な煙突工事になっていた窯
もみたことがあります。理屈じゃないですね、この辺は。設計した人や工事し
た人の経験値ですね。

それから、電気窯以外は、灯油、ガスの順番にメンテナンスが楽です。

電気窯は線の寿命がどうしてもあるし、ポカやると一発で線にネジレがでたり、
切れたりします。

ガスのバーナーは壊れるところはありません。バーナーヘッドを割ることはた
まにありますが、10年20年使い続けることも多いのです。

製陶所は、最低でも一日おきに窯を焚いています。そういうところで10年以
上、ほぼメンテナンスフリー。

10年ぐらいたったころにメンテナンスとして、バーナーノズルの洗浄、扉の
石綿(便宜上そう呼んでいるだけです)交換ぐらいでしょうね。

短所は、自治体の条例などで、設置できないところがあるということ。
(たとえば東京都心部などの都市部)

電気窯に比べて作業スペースが広く必要だということ。

扉を開けて窯詰めするスペースに、左右のバーナーに点火、後ろのダンパーな
どの操作など、0.2m3の窯でも最低6畳ぐらいのスペースは必要です。

それからどんな窯でも、その焼成のためには、多少の理屈とテクニックはおぼ
えないといけません。まあ楽しいですけどね。

また、灯油もガス窯も煙突の設置が必要です。屋根か壁に穴を開けないといけ
ません。学校などのビルの1階に設置するときはどうするか?2階がある鉄筋
コンクリートでは横から出すことができます。

しかし、だからといって安直に90度に煙突を曲げることはできません。
なぜなら煙突への引きが悪くなり、コントロールしにくい窯になってしまうか
らです。焚けないといったほうがいいかもしれません(しかしこういう工事を
する会社はたくさんあります)。

築炉屋時代、設置場所に合わせて、ひたすら煙突を鉄板から曲げてつくってき
たので、煙突にはうるさいです・・・・。

それから、高温の蒸気を窯焚きのたびに浴びる陶芸窯の煙突。最低1.6ミリ
の鉄板を使用して(いわゆるテンロク)、アルマイトメッキ処理が基本です。
既製品の煙突(ホームセンターにも売っています)では、まず持ちません。
断言しますがそういう会社のものを買うのはお勧めできません。

そういう細部に、メーカーの思想が出てしまいます。そういうメーカーは、レ
ンガの番数もギリギリのものを使ったり、アフターサービスが悪いものです。

築炉屋というのは窯を造るプロですが、陶芸のことはしらない人の方が多いも
のです。一般の人は焼成指導をうけるべきであり、そういうノウハウがあるメ
ーカーを探すべきです。

わたしは相談を受ける時にいつも言ってます。

「焚けない人から買って大丈夫ですか?」

 

 

                    ガス窯 1 ◆◆◆━━━━━

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━━━━━◆◆◆ 今週のミステリー・・・もとい質問

 

  そちらの地元でも千年以上前の須恵器の窯跡が発見されています。
  窯や成形のためのロクロはどういうものだったのですか?

                      C.B.さんより


※これは公式ウェブの一部に対する質問でしたが、こちらに載せました。

わたしのHPに少しだけ紹介してありますが、わたしの住んでいる福岡県大野
城市の牛頸古窯群は須恵器の窯跡がたくさんみつかっています。近隣の市町村
で500基近くもみつかっているのです。

また、非常なる偶然ですが、愛知県瀬戸市に住んでいるときに、質問を送った
大野城市教育委員会の埋蔵文化センターの研究員の方が地元の先輩で、こちら
に戻ってきたときにあらためて知己になり、窯跡の特別公開のときなどに、い
ろいろと勉強させてもらっています。

須恵器は、6世紀ぐらいからつくられたやきもので、ロクロを使っているので
すが、なんといままでロクロらしきものは出土していないのです。

おかしいとはおもいませんか?

窯はたくさん、全国で見つかっているのです。それなのにロクロは見つかって
いない。これに対して、考古学者の方はあまり納得できる答えを出していない
ようですね。

故吉田明氏は、土などのかたまりに軸として木の棒や石をつけて使用したので
はないか、という説と実証実験をしましたが、わたしは当たらずとも遠からず
であろうと考えています。

木製だったから残らなかったのでは、という説もあるでしょうが、木製のほか
のものや、燃えきれなかった薪の消し炭まで出土しているのですから、ロクロ
が出土していないのは不思議ですね。

窯ですが、ほとんどが地下式登り窯で、いわゆる穴窯です。窯はわかっている
のですが、どうやって焚いていたのかはまだよくわかっていません。

このことはもっとも最近見学したときにブログにも書いています。

 

2008年11月2日 窯跡の見学
http://inoueseiji.sblo.jp/article/22269567.html


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地元のお店から声をかけていただいて展示していた、小さな作陶展が3日で
終了し、搬出してきました。歩いて10分ぐらいのところですけど。

意外と売れてよろこんでいます。

去年の個展であまりにも急須を作りすぎて以来、すこしモチベーションが下
がっていたのですが、近所のレンタルスペースと今回のカフェ・ギャラリー
のおかげで、がんばろうという気持ちになってきました。

今回は特に、特殊なものが、見ず知らずの人に売れたので、それが精神的に
も、金額的にも大きかったです。

こういうことがあると、よし、またがんばろうと本当に思います。
どんな人であれ、お金を払うという行為はとても尊いものだと思っています。

早いものでもう2月。メルマガも来週は15号です。
あ、チョコレートとか気を使わないでくださいね。

 

・・・・え? いまは逆チョコなの!?

 


  ではまた来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

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━━━━━◆◆◆ ゼーゲルコーン

 


◆温度と熱のはなし

 

窯の中に作品と一緒に入れて、指定温度になると融けてやわらかく曲がってい
く、「ゼーゲルコーン」というものをご存知ですか?

ゼーゲルコーンとはなにかということを簡単に説明すると、釉薬のかたまりで
できた三角錐、ということになるでしょうか。

日本ゼーゲルコーン協会  http://www8.ocn.ne.jp/~seger/index.html

022番(600℃)から、42番(2000℃)まで種類があるようですね。
というのも、わたしは06a(980℃)から9番(1280℃)までしか見
たことありませんので。

この三角錐を角度80°、深さ1センチで、より土などに立て、窯に入れます。
このとき、数字が刻印してあるほうが、下になっていないといけません。
温度をみるためならば、色味穴などから目視できる場所に入れなければなりま
せん。

そして、倒れるのを確認して、火をとめたり、低い温度のゼーゲルコーンなら
ば、責め焚きを開始する基準にしたりします。

また、初めて焚く窯や、炉内の温度分布をみたいときには、いくつかをあちこ
ちに置いて焼成し、窯だしのときに確認します。


ゼーゲルコーンをいれて、窯を焚いていくと、ある温度でゆっくりと曲がり始
めます。ゼーゲルコーン自体が融けてやわらかくなってくるのです。

そして、先端が土台に接して、アーチ状になったところが指示温度となります。

例えば、ゼーゲルコーンの8番(これをSK8と表記します:1250℃)が
曲がって、先端が土台につき、(この状態を完倒といいます)焼成を終えたら、
SK8の温度で窯焚きをした、ということになるのです。


ところが、このSK8が倒れるのは、1250℃ということになっていますが、
窯や焼成条件によってことなります。たとえば、同じ窯、同じ窯詰めでも、還
元焼成と酸化焼成では倒れる温度が変わります。また、1000℃から焚き終
わりまで10時間かけたときと、6時間かけたときでも変わります。

なんとなくイメージができたかもしれませんが、ゼーゲルコーンは窯の中に入
れて、作品といっしょに焼かれますから、そのカロリーに影響されるのです。


窯を焚くときには、温度計を使用することがほとんどですが、陶芸の窯焚きで
は、温度計が指し示す温度よりも、品物そのものが受けるカロリーが重要です。

焼肉と煮込み料理のようなもので、さっとあぶるのと、じっくり温度をかける
のでは、焼きあがったときの雰囲気が同じ釉薬でもまったく違うことがありま
す。

温度計の温度は、温度計の保護管の先端部分の温度だけを示すものであり、焼
かれている品物の温度ではありません。

そのよい例として、ガス窯や、灯油窯では、点火するとすぐに温度計は100
℃を超えそうな勢いで上がっていきますが、実際にそのときに作品がその温度
になっていることはなく、そうとうなずれが生じているのです。

また、棚板やツクなどの窯道具は、作品の素地よりもかなり早い勢いで熱を吸
収していきます。(20数倍という数値ともいわれている)

粘土や、素焼きの素地はそれだけ熱伝導が悪いということでしょうね。
焼かれている作品と、温度計の示す温度には常に誤差が生じているのです。


よく学生のときは、温度計がどうしたこうしたと言っていたものですが、実際
は温度計自体は非常に精度が高いものです。

かつて勤務していた築炉メーカーには、貸し窯が3基あり、学生などに貸して
いました。そのとき、よく棚板に釉薬を流していたのが初めて織部を焼く学生
であることが多かったように思います。

流れやすい調合の釉薬を、温度計だけを頼りに焼成するのは、非常に危険です。
釉薬を流す人のほとんどが、色味やゼーゲルコーンを入れず、根拠のない焼成
温度まで、ただ上げていくという人が多かったようです。

また、ゼーゲルコーンはあてにならないという人もたまにいますが、ゼーゲル
コーンはJISの規格製品です。あてにならないものに合格を出すほどJIS
は甘くはありません。


必ずゼーゲルコーンを使用する必要はないのですが、自分の焚き方で自分の窯
が何度でSK7なり、8なりを指すのかをしる必要があります。

わたしの還元織部の窯焚きでは、1200℃になるまえに、SK8は倒れます。

それぐらい、焚き方によって変化するということです。お恥ずかしいはなしで
すが最初にこの窯を焚いたとき、わたしも釉薬をながしてしましました。

カロリーという考えはもっていたのですが、ついつい温度計で焚いてしまった
のでした。

本や釉薬のカタログで、SK何度、という表記がある場合、なくても、そうし
た業種の人が何度という場合、SKであることがほとんどです。

こまるのは個人作家で、その人が温度計でいっているのか、SKでいっている
のかわかりかねるときがあります。

 

 

 

 


ゼーゲルコーン  ◆◆◆━━━━━

 


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福岡でも雪がふりました。

福岡県というと、あったかくていいですね、みたいなことを関東の人にいわ
れるときもあります。

南の国じゃありませんよ、九州は。西国です、西の国。玄界灘に面し、大陸
も近いので意外と福岡県は寒いのです。

関東の人といえば、ラーメンの話。

福岡でラーメンは、ご飯ではないのです。
おやつみたいなもの。だから、東京とかで、一食800円とか信じられませ
んでした。今では九州発のチェーン店が東京基準の価格を設定してこちらで
もやっていますが、うまいまずいの前に、高い。

さらに脱線して、うどんのはなし。

うどんは福岡というか、九州発祥の食べ物らしいのですが、ご存知でした?

福岡でうどんは、腰がなくてにゅるにゅるしてないとダメです。
福岡で固めん頼んでも、全国平均でいうとやわらかい。四国とぜんぜん違い
ますね。

二日酔いの午後の、遅い昼ごはんに、にゅるにゅるの、軟らか〜いうどんを
飲み下しながら、昨晩の愚行の数々を反省する。

それが九州男児というものでしょう!(違う?)

 


ではまた来週お会いしましょう!      

 

イノウエセイジ

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━━━━━◆◆◆ 陶画糊の思い出

 

いろいろと記事の形態を模索しているこのメルマガですが、今回は思い出風に
語ってみます。


 ◆ 陶画糊 ◆

ラテックスとか、マスキングなんちゃら、とか洒落た名前で呼ばれることもあ
るのですが、中身はいっしょみたいです。というかアンモニア臭がするのであ
れば、間違いなくいっしょです。

 


★陶産地では「ゴムのり」と、実もフタもない呼ばれかたをされていたりもし
ます。

どれが正しい呼び方かというと、陶芸の世界では陶画糊などでしょうが、工業
の世界では、「ラテックス」のようですね。様々な用途に使用されています。

「ラテックスゴム」とは、ゴムの木から採取した樹液を精製してゴム分60%・
水分40%の状態にし、ゴム分子を活性維持させるためアンモニアを加えた溶
液のことをいいます。

要するに、防腐と固まりにくくするためにアンモニアをいれている液体ゴムは
ラテックスというようですね。それ以外は固めた状態で輸入しているようです。


★その液体のラテックス、黒いドラム缶に詰められて海を渡ってきます。

天然ゴムの生産地域は、東南アジア、アフリカ、中南米など赤道を挟んで南・
北緯15度圏を中心とする高温多湿な地域です。

主要な生産国は、タイ、インドネシア、マレーシアの3ヶ国で世界の生産量の約
75%を占めています。

日本はタイからの輸入量が総輸入量の約8割を占めているそうです。またイン
ドネシア、マレーシアの三カ国でほぼ100%近くに達しているようですね。


★かつて陶磁器絵具店に隠密裏に働いていたとき、陶画糊の瓶詰めをしました。

ある日、店にドラム缶が届きました。

なんで陶磁器絵具店にドラム缶が・・・? と思っていると、

「さ、イノウエくん、詰め替えるで。」

「これ、何ですか?」

「陶画糊やて。」

思わず眩暈をおぼえます。
フタを開けると確かに、ぷ〜んとアンモニア臭がします。

ドラム缶を傾けるラックを使いながら、あちこちゴム液を服に散らせて半日
がかりでポリタンク十数個(うろ覚え、数個かも)に分けました。

それから、陶画糊はなぜかお店の二階で消費されたキリンビールの小瓶に小分
けされて、(たまにバドワイザーの瓶になる)ラベルを貼られ、コルク栓をし
て売られています。

コルク栓をするあたり、かなりワイナリーな雰囲気が漂ったり・・・・・

・・・は、しませんでした。


★先ほど、絵具屋さんに電話して聞いてみました。

おおよそ、店だしは1年間に1〜1.5缶というところらしいです。
つまり、かつてのわたしは、陶芸の世界の一年分をさばいたということになり
ます。思い出しても、あんなに一年で消費されるなんて驚きます。

もちろん、ほかの商社系の陶芸材料屋さんが、独自にラテックスを小分けして
販売しているかもしれませんが、それでも同じぐらいでしょう。

つまり、わたしの予想では、一年間に日本の陶芸で消費されるラテックスは、
たったドラム缶2本分ぐらいではないでしょうか。

天然ゴムのほとんどはタイヤ・チューブになるそうですから、ドラム缶2本が
いかに微々たるものか分かっていただけるでしょうか。

というか、最初に陶芸の世界で使った人は誰でしょう?


★陶画糊の使い方ですが、このゴム液は空気に触れると固まっていきます。

そのため、筆が一本だと、すぐにだめになってしまいます。二本の筆で交代に
使用するといいと思います。

陶画糊は水性ですから、筆は水で洗えます。それだけだとまだ足りませんので、
水に洗剤を溶かしてください。容器に、水と洗濯洗剤を少々いれて、使わない
ほうの筆を漬けておきます。

陶画糊はいろいろな面に塗ることができます。しかし、あまり表面の凹凸が細
かい場合、完全には取れなくなりますので注意してください。

基本的には釉薬を塗った上に、という使い方がいいと思います。素焼きの素地
に直接塗る場合は、細かい土や磁器の場合だけにしたほうがいいでしょう。


★塗るというより、液をおいていくという感覚で使用してください。

ある程度乾いて(それでも表面はベトつく)から、次の釉薬なり、絵付けなり
をしていきます。撥水の役目を終えたら、ゴムの膜を針状のものでひっかけて
めくり、はがしていきます。

ちなみにわたしは、このはがすのが非常に好きな作業です。

はがし忘れると、窯の中で燃えるときに釉薬の膜を巻き添えにして、非常にき
たなく焼きあがります。これはかなりションボリしてしまいます。
お気をつけください。(経験者)

陶画糊は瀬戸の梶田さんでどうぞ。  http://kajita-enogu.com/

 

 

 

 

                  陶画糊の思い出  ◆◆◆━━━━━

 


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最近、いろいろとアトリエなどの整理をしていました。
本棚にもだんだんと本があふれてきたので、オークションに出すことにしました。

いまさらですが、去年の11月ごろから登録をして、ヤフーオークションを少し
だけやっています。ある本に、ネットショップをする前に、オークションをやっ
てみるのがいい、と書いてあったからです。

確かに、やってみて、いろいろと勉強になることがありました。

とくに、ものを送る事に関しては、初めてのことばかりで、大変勉強しました。

送料もゆうちょ、クロネコなどでいろいろと違いがありますね。

それから、郵便局も大きなところは24時間受付窓口があるんですね。初めて知
りました。というのも、日曜だから無理だな、と思って車に荷物をのせたまま出
かけたら、隣街の大きな郵便局に車がどんどん入っていくので、偶然知ったので
す。

またヤマト運輸は、いまネット上で伝票を入力し、自分のプリンターで印刷でき
るんですよ。ご存知でしたか?

しかも、提携するコンビニが増えてきているので、そこへ出すと、営業所持ち込
み扱いになるので100円引きです。

なんでもやってみるものですね。

本は雑誌など陶芸書籍ばかりです。本棚から、最近亡くなられた、吉田明氏の本
も出てきました。七輪陶芸の初期のものです。これもきっと次へのバトンですね。

★すべてができる七輪陶芸(出品ページ)
http://page10.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m63490473?u=fukuoka_kiln


わたしの友人は会ったことがあるそうですが、わたしは縁もゆかりもありません。
それでも、七輪陶芸には驚きましたし、やってみました。

吉田氏には感謝しています。おすすめしますよ。

★ブログ記事 七輪陶芸
http://inoueseiji.sblo.jp/article/24131299.html


今週はまだ新年会があったりします。

 


  ではまた来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

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━━━━━◆◆◆ 今回は、質問に答えていきますね。


 ★ロウ抜きについて


 ★コテなどの材料について

 


■質問1 ロウ抜きについて■

 

kokudou19さんから、ロウ抜きについて質問です。

染め付けし透明釉を施し、その上に別の釉薬をかけようと思うのですが、
撥水剤で透明釉部分を抜く事はできるのでしょうか?

撥水剤と相性の良い釉薬があると聞いたのですが教えて下さい。

 

とのことです・・・。できますよ。

素焼きをしますよね。それから染付け(ゴスで絵付け)をします。
染付けをした部分に透明釉をかけて、その透明釉の面をコーティングして、
さらに別の釉薬をかけるということですね。

可能です。

ですが、いわゆるあの青い撥水剤ではできません。厳密に言えば、無理やり
できるのはできますが、メーカー側はCP−E(青い撥水剤の名前)では
釉薬を施した上にぬることはできない、としています。

つまり、あの青い撥水剤は、高台の部分を素地のまま、ビスクで残すときに
使用するのが基本的な使用方法です。(お皿のウラとかです)

それでは、釉薬をかけた面を撥水するようにするには、どうしたらいいでしょ
うか。

例えば、お皿で、見込みの部分に絵付けをして、透明釉をかけ、縁の部分には
ドーナツ状に違う釉薬をかけるような場合のことですね。

それには次の方法がかんがえられます。

陶画糊(ラテックスという名で売られていることもある)というゴム液を使用
するという方法。このゴム液は、固まったらはがさなければいけません。

釉薬の上に乗せるように塗っていきます。筆がすぐにだめになるので、ぼろい
筆を2本ぐらい用意して、代わるがわる使用してください。そのときに筆は、
濃い石鹸水につけておきます。1本で塗っている間は、もう1本が石鹸液の中
という感じですね。わたしは洗濯洗剤を濃い目にといて使っています。

この陶画糊は水性ですが、ゴムの腐敗防止のためかアンモニアがいれてありま
すので、においはかなり昔のトイレという感じです。

もう一つは釉抜き剤という液体のパラフィン。ネットショップなどではどうも
撥水剤と釉抜き剤が混同しているようですが、ここでは、釉抜き剤は液体のパ
ラフィン溶液(赤い)とします。

パラフィンとはロウのことですね。つまり昔ながらのロウの成分をベースにし
ているのです。青いCP−Eもそうですが、この釉抜き剤もよく振ってから使
用してくださいね。

最後にロウ。パラフィンブロックを湯煎して使用します。このとき、ロウだけ
では筆の運びが悪いので、灯油をいれます。それを湯煎するわけですから、換
気には十分気をつけてください。というか、外でしましょう。

陶画糊は失敗してもはがせますが、あとの二つはかなりしっかり、だめもとで
削るか、すやきしなおすしかありません。

陶画糊はほかにも上絵の時につかえますし、生素地にも使えます。ただフタを
キチンのしないと固まります。素焼きの素地に直接はあまりおすすめしません。


>撥水剤と相性の良い釉薬があると聞いたのですが教えて下さい

この質問の意味がわかりませんでした。すいません。
いまそういうものもあるのでしょうか??

釉薬添加型の撥水剤のことでしょうか。またよかったらメールしてください。

この質問にはこれでいいでしょうか。

 

わたしのブログの記事です。
http://inoueseiji.sblo.jp/article/12915638.html


撥水剤等についてはブログの記事も見てください。

 


■質問2 木材について■


cherry blossomさんからこての木材などについて。

陶芸で 土こねの板(テーブル)や乾燥のための板を使います。
それぞれ適した木材がありますか?

また こてを作る木は何が適していますか?


わたしの作業台は自作のもので、天板はベニヤ板です。
まあ、なんでもいいと思いますが、木材に適したものはあります。

松などは、ヤニをふくみますので、土の離れがいいようですね。
抹茶茶碗の高台を削る、松皮刀(しょうひとう)というのも、読んで字のごと
く松の皮の刀です。金属とくらべるとその差は歴然としています。

コテなども、手に入れやすいものをあげれば、ヒノキ、松、杉でしょう。
日本は湿度が高いくにですから、そこで使用される木材は水に強いのでしょう。

いまではホームセンターなどで端材をカゴ等にいれて安く売っていたりします。
そういうものを削って、オリジナルの道具をつくってみてはいかがでしょうか。

コテの形状などは個人個人で好みがあるでしょうから、自作するのはいいこと
です。わたしは、木琴のバチみたいに、先が丸いものがなんにでも使用できて
気に入っています。急須のときはほとんどそれでつくりました。

また、どうせつくるなら、木材がいいですよね。

プラスティックの板をコテにしたら、なんだか味気ないじゃないですか。

 

 

                みなさんからの質問  ◆◆◆━━━━━

 


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先日の連休の最終日に、受講生と楽焼をしました。

いやー、何回やっても楽焼はたのしいですね。もう、実感。
なんといっても、釉薬が融けていく様子を、じかに目で見ることができる、
というのが素晴らしいです。

今回は雪もちらつくお天気だったのですが、カッポ酒と炭火で暖まりながら
昼食をはさんで半日のあいだ、二十数個を焼きました。

またその日に焚いたぐいのみで呑むカッポ酒がもう、か〜っ、たまらん!
・・などということが無いように、課外授業としてまじめに取り組みました。

もくもくと自分の作品をつくるのも大事ですが、講座や教室というのは、
人と集う、という部分も大事なのかもしれません。

そういうイベントを通して、陶芸の楽しさを再認識することもありますよね。

今度は一人でもくもくと庭焼きで茶碗でも作ろうかと思っています。


  ではまた来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

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━━━━━◆◆◆ 一年の計???

 

新年最初のメルマガは菊練りのことを書きます。

なにしろ陶芸をする人間が避けて通れないのが、土練りです。

昨年は生涯学習センターのわたしの講座に、新規の受講生が数人入ってきて、
よく土練りを教えていました。

土練りは、荒練り、菊練りを順序よく教えていかなければいけません。手首を
痛めたりしないように気をつけたり、変なクセがつかないように目を光らせな
ければいけません。

わたし自身、数年前から人に教えるようになって、いろいろな陶芸の技法書を
見るようになりました。多分、図書館のものは全て目を通したと思います。

技法書以外にも雑誌が数誌ありますし、陶芸に関する本は一昔前に比べると、
本当にたくさん出版されています。

しかし、土練りにについて、「この本をみれば、誰でもできるようになる。」
などという本はありません。その代わり、土練りがいかに大切か、ということ
を説いている本はたくさんあります。

雑誌や初歩の技法書などは、なんとか分解写真と解説文で説明しようとしてい
るのですが、あまり当てになりません。つたえようという努力は感じますが、
技術を言葉に落とせていない感じがします。

技術を、言葉で相手にわかるように説明する。

これは、本当に難しい。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

技術を言葉に置き換えることの難しさ。

たしかに菊練りを写真と文章だけで教えることは難しいと思います。
・・・しかし、本当に不可能でしょうか。

そもそも、菊練りをしないといけないのでしょうか?

動画配信サイトのYOUTUBE(http://jp.youtube.com/)などで、海外の陶芸関
連の動画を見ていると、日本の常識のようなものを簡単に打ち砕かれるような
動画が、たまにあります。

それと同じように、菊練りをしないで、空気の抜けた作りやすい土はできない
のでしょうか。そういう風に考えた時、あたらしい視点が生まれるのではない
かと思っています。

菊練りをしないことを前提に作陶するとか・・・。

考えるのはかまいませんよね。

そうはいっても、ここまで書いておきながら、わたしはやっぱり自分の作陶に
は、菊練りが必要だな、と思っています。くだらない実験をしたり、本筋をは
ずれたコツみたいなものを試した上での結論です。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

それでは、一体どうすれば菊練りを言葉で伝えることができるのか。

それを考えて、ここで伝えていくことこそ、わたしの今年やるべきことであろ
うと考えています。

これまでの陶芸雑誌や、メディアなどを見て、足りないなと思う部分を思いつ
くままに書いてみても、


 ■菊練りの動きを何分割の写真にするのか。

 ■撮影方向はいくつ。

 ■右手の動きだけ、の記録はどうなるのか。

 ■左手の動きだけ、の記録はどうなるのか。

 ■練るときの台の高さは何を基準にすればいいのか。

 ■絶対条件はなにか。

 ■一般的に陥りやすい失敗とその対策。


そもそも数ページの誌面で説明しようとすること自体、無理があるのだと思い
ます。

特に最後のよくある失敗など、取材すれば実例がいくらでも撮影できるのでは
ないでしょうか。

とにかく、教える側にとっても、教わる側にとっても、土練りは大変です。
一切教えない陶芸教室もあると聞きます。

また、陶芸教室で、隣り合って受講生に教える場合でも、イメージを明確に伝
えなければ、菊練りを教えることは困難だろうと思います。

力の加減を、なにかに例えて伝えられるか。その世代にわかりやすい例えがで
きるか。

作陶するのとは、まったく違う技術が必要で、しかもその技術は、作陶する技
術を持った上でしか身につきません。


間違いなく、5年ほど前まで、わたしは陶芸教室もブログも否定的でした。
もちろん、メールマガジンなどもってのほか、ぐらいの気持ちでした。

菊練りなど、いや、陶芸自体、誌面やネットで教えられるはずがない、と考え
ていました。

 そういう考え方に発展はあるのでしょうか。

 なんとかできるのではないでしょうか。

 遠く離れた人に、伝えることができないのか。

 初めてで、人脈もなく、正誤の判断さえできない人を
 なんとか正しく導けないだろうか。

おそらく、おおくの同業の友人はいまのわたしの考え方に否定的なことを言う
かもしれませんが、イノウエらしい、とも言ってくれそうな気がします。

今年はみなさんとの間にあるこのモニタを通して、いったいどれだけのことが
できるのか、取り組んでみようと思っています。

 

  技術と知識をネットで伝えるこころみ、をです。

 

 

 

 

 

                 一年の計???   ◆◆◆━━━━━

 


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アラフォーなんて呼ばないで、イノウエです。

みなさん明けましておめでとうございます。2009年ですね〜。

今年はいったいどんなとしになるのでしょうか、などとニュースを見ていたら
いきなりウェッジウッドが経営破綻してしまいましたね。

びっくりしてしまいました。

ノリタケなどは大丈夫なのでしょうか、とお思いでしょうが、おそらく大丈夫
でしょうね。日本の食器メーカーは多くがそれ専門ではなく、碍子、研磨剤な
どを生産している総合窯業メーカーであることが多いからです。

それにしても英国の王侯貴族の方々はもっと食器を買わないと・・・。


  ではまた来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

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第9号

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   〓〓〓〓 今回の内容 〓〓〓〓


   ◇道具のはなし 電動ロクロ


   ◇作陶のはなし 削り


   ◇編集後記

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 ★このメールマガジンでは、本当に作陶に役に立つ情報を掲載することを
  目指して、記事を構成していくつもりです。

 ★とりあえずは脱初級を目指すの陶芸経験者を意識して書いてみますが、
  御意見やメールなどの反応をみて、臨機応変に変更していくと思います。

 ★それでは陶芸メルマガ、今回もよろしくお願いします!

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

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━━━━━◆◆◆ 道具のはなし 電動ロクロ

 

電動ロクロについて。

いまさらの方も多いかもしれませんが、わたしの講座で、いまだ目にする光景
に、電動ロクロの回転方向のスイッチを間違えて逆回転になってしまい、あわ
てて切り替えるも、直らない、というもの。

みなさんも、経験ありませんか?

最近の新しいロクロは、もうそういうことはないようですが、少し前の機種、
陶芸教室などによくある型のものは、ほとんどこういうことが起こりえます。

なぜでしょうか。実は、これロクロの動く仕組みと関係があります。ロクロの
ターンテーブルの軸は、本体の内部で、もっと大きな円盤につながっています。

その円盤にはゴムのリングがついていて、モーターの先端にある、リングコー
ンという砲弾形の回転部分と摩擦しあって、ロクロを回転させます。

ロクロの右回転、左回転というのは、このモーターの回転方向によって決まり
ます。右のスイッチを入れて、間違ったと気付いて左にスイッチを入れなおし
ても、一度回り始めたモーターはすぐには止まりません。

すぐにスイッチを切り替えてレバーで回転をあげても、惰性で回っている方向
に回ってしまいます。(つまり左にしても右回転する状態になる)

そのため、回転の切り替えには、スイッチをオフにして、さらに内部のモータ
ーが止まるまで1,2分待ってからスイッチを切り替えます。(音がします)

こうした動作のシステムはメーカーや年代によって違いがあります。
さいきんでは、ダイレクトドライブ、というモーターとターンテーブルが直結
しているものが普及しはじめています。音も大変静かになって、10年前とは
大違いです。

かなり余談ですが、ロクロのシェアおそらく1位のシンポ工業は、数年前に、
HDD用モーターの製造などで有名な日本電産に吸収合併されて、日本電産シ
ンポになりました。ちなみに陶芸用のロクロは会社の一部門に過ぎず、メイン
は駆動機器や計測機器などのメーカーです。

本社工場は、京都府にあり、名神高速道路から見えます。

 

 

 


                    道具のはなし ◆◆◆━━━━━

 


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━━━━━◆◆◆作陶のはなし 削り

 

ロクロのはなしのついでに、ロクロでの削りについてのお話です。

どうしても、高台の部分が厚くなってしまう、という悩みを持っている方が、
かなりいらっしゃるようですね。

陶芸教室の講師をしていて、こちらが感心するような裏技を受講生の方々から
教えてもらうことがよくあります。

そうした裏技もいいのですが、ちょっと今回は、王道というか、正道というか、
わたし自身がどうしているか、どうやってきたか、というお話です。

わたし自身は技術を直接教わった師匠はいません。そのため、大変遠回りをし
たかもしれませんが、いろいろと考えました。

削りにかんしては、わたしも重くなったりします。特に、あたらしい種類の土
を使ったときなど、バランスが悪くなるときがあります。

電動ロクロだけのはなしになりますが、例えば、5つご飯茶碗がほしいとした
ら、つくるときは10ぐらいつくります。削りのときに、犠牲になってしまう
ものが必ずあるからです。

重たくなってしまう人は、びびって削りが足りないと思うので、一つ二つ削り
で穴を開けるぐらい攻め込んでみましょう。そして、二つにわって、断面の厚
みを確認し、「重さ」も確認してみてください。

ぎりぎりの重さを見つけることができれば、次の茶碗は測りながら削れば軽く、
使いやすい重さになると思います。

この二つに割る、というのは、せっかくつくったものを、という思いから、な
かなかできないのです。そのため、つくるときにたくさん作っておく、という
ことが大切だと思います。

また軽さ重さは相対的なもので、同じ重さの茶碗でも感じ方がちがいます。
それは、重心が高いか低いかの問題で、いつもいつも重たくなってしまう人は、
口のつくりを少し厚めにして、高台をいつもよりも少し攻め込んで削ってはい
かがでしょうか。

口先が薄くて、重たいのと、ぽってりして重たいのとでは、持ち上げた人の受
け取り方が違ってくるものです。

また削りのあとの100gが焼きあがった後、何gになるのかを把握しておく
のもとても重要なことです。こんどデータを取ってみてはいかがですか。

 

 

 

 


                 作陶のはなし  削り◆◆◆━━━━━

 


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 FAQなどで公開して、みなさんに情報を還元していきたいと思います。
 対面でもありませんんし、教室でもありませんからご遠慮なく!!

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♪♪♪♪■ 編 集 後 記 ■♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

今月の21日から23日まで、また地元で小さな作陶展をしました。

2回目ということもあり、ポスティングの効果がかなりでてきているのを
感じました。本当にありがとうございます。

先日は受講生の方が、ご主人と来てくださいました。

なんとご主人は化学者。国立大学の教授で退官されたそうですが、ご専門
はなんと、溶融物、特にガラスと鉄だそうです。

ガラスと釉薬のはなしで盛り上がって盛り上がって・・・。

(うちの嫁と受講生のかたは唖然としていましたが)

勉強になりましたし、美術系の自分が、いかに化学に疎いか思い知らされ
ました。

それでも30歳をすぎて元素記号を覚えたのです。勘弁してください。
(モルという概念、理解するのが大変でした。)


しかし、この世の中のわかっていないことのなんと多いことか。

どろどろに解けた釉薬や、ガラスを顕微鏡で見ることはできないし。
そういう測定も進化しているそうですが、まだまだのようです。

いくつになっても勉強はつづいていきますね。

今年は公式ウェブサイトと、陶芸ブログ、陶芸メルマガをはじめた忙しい
年でした。ブログのほうもたくさんの方に見てもらえるようになり、これ
からますますがんばらなければ、と思っているところです。

特にメルマガで登録していただいたみなさん。

みなさんの存在がどれだけわたしに励みになっているかわかりません。
いくつかいただいた激励や質問のメール、本当にありがとうございました。

どうかみなさん、良いお年を。

 

 

  ではまた来年お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

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━━━━━━━━━━━━━━━━━2008年12月18日 第8号━━☆
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♪♪♪♪♪♪♪♪◆こんにちは! イノウエセイジです◆♪♪♪♪♪♪♪♪


 ●あかぎれにはコロスキン。今回も、たくさんの情報を発信していきます。


 ●わたしに多くの知識をあたえてくれた方々は、無償で質のたかい情報や、
  知識を思う存分あたえてくれました。今度はわたしが、そのバトンを、こ
  のメールマガジンを登録して下さった皆さんに返す番です。

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   〓〓〓〓 今回の内容 〓〓〓〓


   ◇みなさんからの質問 その2


   ◇おすすめ陶芸書籍 その2


   ◇編集後記

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 ★このメールマガジンでは、本当に作陶に役に立つ情報を掲載することを
  目指して、記事を構成していくつもりです。

 ★とりあえずは脱初級を目指すの陶芸経験者を意識して書いてみますが、
  御意見やメールなどの反応をみて、臨機応変に変更していくと思います。

 ★それでは陶芸メルマガ、今回もよろしくお願いします!

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━━━━━◆◆◆ みなさんからの質問 その2

 

またまた質問をいただきましたので、ご紹介します。

 


★削った土や やり直しの土を再生して使っています。
 再生の仕方と注意する事は?

 

★違う種類の土が混ざることがありますが、収縮率などで問題がありますか?
 白化粧土をかけた土も再生して良いですか?

 


土の再生ですね。


削った土や、失敗した土を再生すれば、また使用することができます。
そのためには、まず、そうした土を細かく砕いて、よく乾燥させることです。

浅い箱のようなものに、新聞紙をひいて、その上に削りかすをいれます。
日光にあてて、全体がまっしろに乾くまで、しっかり乾燥させてください。

しっかり乾燥させたら、バケツのような容器に移して、全体が水につかるよう
に、たっぷりと水をいれます。そのまま放置。

次の日ぐらいにみると、上水がきれいに分離していますから、スポンジなどを
使って、余分な水分を捨てます。

この水気たっぷりのぐずぐずの粘土を、使える状態にしなければいけません。

自作のスイガメ(素焼きの鉢)や、植木鉢、石膏ボードなど、給水性のある容
器に、布を敷き、そこへ、そのぐずぐずの粘土を入れます。
このとき均一に乾くように、表面を丸く、きれいにならしてください。

そのまま日陰で2,3日から、季節によっては5,6日ほどおいておきます。
時々様子をみて、練れるかたさになってきたら、よく練ってまた使います。

この粘土の再生ですが、重要なのは、本当によく乾燥させることです。

乾燥させることによって、自由に動き回る水分が蒸発します。そうして、完全
に水がぬけた粘土は、水のなかで簡単に解けて形を失います。

もし、少し水分の残っているような土を水に入れた場合、水分の残った部分は
分解してくれません。そのため、粘土を再生しても、硬い粒がところどころに
残った、非常に使いにくい土になってしまいます。

また、再生した土そのままではなく、新しい土と混ぜながら使うほうがいいと
おもいます。特にロクロで使用した土は、もっとも細かい部分が、手泥として
ロクロ挽きのさいに、ある程度は失われています。

再生させた土は、新しい土と一緒に練って使うとよいと思います。

 


化粧土や、ほかの土の混入についてですね。

混ぜる気がなくてもアクシデントがあるでしょうし、この作品だけ、AとBの
土を混ぜたが、普段は混ぜていない、という場合など、いろいろな状況がおこ
と思います。

これは、わたしの考え方、やり方ですが、そいうした土は、「再生土」として
管理してます。それらの土を使って先ほどのスイガメをつくったり、赤土や、
鉄分の多い土を使用する際に一定量を混ぜていったりしています。

化粧土のことですが、わたしはほとんど使用しないので、明確な答えにならな
いかもしれませんが、多少の混入は大丈夫だと思います。ただ、粘土全体にた
いして5%を超えるようなことはないほうがいい、と本能的に思います。

どなたか、そうしたことを習った方、みなさんに教えてくれませんか?

 

 

              みなさんからの質問 つづく◆◆◆━━━━━

 


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━━━━━◆◆◆おすすめ陶芸書籍 その2

 


 ◇◇◇  やきものをつくる 釉がわかる本   ◇◇◇

  双葉社 (陶磁郎BOOKS)  手島 敦 1700円

 

岐阜県の多治見工業高校専攻科の先生である著者の、非常にわかりやすい本。

初めて釉薬の調合に挑戦したい方にはお勧めです。なにより、釉薬というもの
がどういうものか、本質的なことを懇切丁寧に授業形式で書いてあります。

これを読んでから、ほかの専門書を読むと、大変わかりやすいと思います。

わたしも過去に、独学で釉薬を勉強しましたが、煮詰まっていた時期に、この
本を買いました。非常に頭がすっきりしたことを覚えています。

余談ですが、購入動機は表紙の写真に、訓練校の同期の方がいるからです。

その後、この本は改訂版のような物が出版されています。

「やきものの釉―授業形式で初歩から学ぶ 」2940円

高くなっていますが、その分、内容が充実しているようです。調合例などは、
この新しいほうが圧倒的に多いようです。

 

 


 ◇◇◇  釉薬基礎ノート・応用ノート  ◇◇◇

  双葉社 (陶磁郎BOOKS)  津坂 和秀 1700円
 


愛知県瀬戸窯業高校専攻科の津坂先生の本です。
このあとに、CD−ROMつきの完全版、というのも出ました。

こちらの先生の本は、ゼーゲル式を覚える必要に駆られてかいましたが、読み
物としてもおもしろい部分がたくさんあります。

また、豊富なテストピースの写真を掲載してありますので、自分がつくろうと
する釉薬の雰囲気をある程度知ることもできるかもしれません。

調合比からゼーゲル式を算出する方法や、ゼーゲル式から調合比を算出する方
法など、巻末に詳しく説明してあります。

原料の成分表さえ手に入れられれば、違う原料から同じ釉薬を調合することが
理論的にできるわけですが、そのための一つの言語として、こうした化学の世
界を覗くのは面白いですよ。

わたしも、本当にこの津坂先生の本を活用したのは、買ってからかなり経って
からでした。

その後、ご本人にもお会いすることができて、とても思い入れのある本です。

 

 


こうした本は、なかなかどこにでも売っていないかもしれません。
美術関係が多い都会の書店や、インターネットなどを利用するといいでしょう。

また、わたしの知る範囲では、産地の書店や、陶芸科のある美大の中や、そう
した大学近くの書店にも、専門書はおかれています。

手に入れにくい方は、問い合わせてみるといいかもしれません。

 

今週は、釉薬の本の紹介ばかりになってしまいました。

いま現在興味のない方でも、こういう本もあるんだ、と思っていただければ、
と考えて紹介してみました。

実際、釉薬の調合を自分ですることは、そんなに難しくありません。

嫁がみている料理の本のレシピのほうが、よっぽど難しいと思います。

最初はなれない言葉などに戸惑ったり、つまづいたりすることもあるでしょう
が、丁寧に読んでいけば大丈夫です。

料理の本に例えれば、このレシピにお酢はないから、すっぱくないのね、とか、
醤油とみりんが2:1なのね、というようなお話なのです。

長石はこんな仕事を釉薬のなかでして、灰はこんなはたらき、石灰はこう、そ
うしたことをおぼえる、というよりも、知るという感覚でいいと思います。

めったにつくらない料理は、本を見ながらつくりますよね。

わたしも、なにも見ないでつくるれる釉薬なんて、数種類しかありませんし、
それらはとても簡単な調合です。

みなさんもやってみませんか?

 


               おすすめ陶芸書籍 つづく◆◆◆━━━━━

 


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♪♪♪♪■ 編 集 後 記 ■♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

今月の21日から23日まで、また地元で小さな作陶展をします。

そのために制作にはげんでいますが、師走だけあって、いろいろな用事が、
いろいろと入ってきてなかなか進みません。

このメルマガがみなさんの元に届くときには、徹夜明けで講座の準備をしてい
ると思います。ふう・・・・。

けれど、窯焚きという一つのお祭りにむかっていく、この仕事はとても好きで
す。

今年もたくさん窯を焚きました。

年末まであと2週間弱、みなさんお体に気をつけていきましょう。

 


  ではまた来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

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第7号

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━━━━━━━━━━━━━━━━━2008年12月11日 第7号━━☆
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♪♪♪♪♪♪♪♪◆こんにちは! イノウエセイジです◆♪♪♪♪♪♪♪♪


 ●自作の土鍋でナベ三昧。今回も、たくさんの情報を発信していきます。


 ●わたしに多くの知識をあたえてくれた方々は、無償で質のたかい情報や、
  知識を思う存分あたえてくれました。今度はわたしが、そのバトンを、こ
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‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


   〓〓〓〓 今回の内容 〓〓〓〓


   ◇お便りの紹介


   ◇おすすめ陶芸書籍 その1


   ◇編集後記

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 ★このメールマガジンでは、本当に作陶に役に立つ情報を掲載することを
  目指して、記事を構成していくつもりです。

 ★とりあえずは脱初級を目指すの陶芸経験者を意識して書いてみますが、
  御意見やメールなどの反応をみて、臨機応変に変更していくと思います。

 ★それでは陶芸メルマガ、今回もよろしくお願いします!

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━━━━━◆◆◆お便りの紹介


先日、Yさんよりメールをいただきました。

 

こんにちは。

フランスの自然の中で 一人土に触れて楽しんでいます。

つい最近 井上さまのメルマガに出会い、出会えたことに感謝しています。

読ませていただいて 自分のアトリエを見返してみて反省してみたり、日本で
陶芸を学んだことのない私にとってとても頼りになる師匠を得たような感覚で
す。

文頭にも書かれておりますが 陶芸を学ぶ人に とても寛大でいらっしゃる姿
勢、サイトに書かれているポリシーを読んで じわっとくる私です。

テクニックはあろうとなかろうと その人の“品”は作品にでるものですもの
ね。

陶芸を通して またいろんなことがみえるようになったらいいな、と思います。

これからもメルマガ楽しみにしておりますので お忙しい中 発行も大変かと
思いますが私のように心待ちにしている読者もいる、ということを知っていた
だきたくmailしてしまいました。

(以下略)

 


・・・イノウエ、男泣きであります。

Yさん、ありがとうございます。いや、・・・メルシィ。

継続することの難しさを早くも感じ始めていましたので、お便りに大変励まさ
れました。

遠く離れたフランスでの陶芸、いろいろ不便なこともあるかもしれませんが、
どうか楽しんで、がんばってくださいね。

メルマガの仲間がきっと応援していますよ。

また、日本で陶芸を学ばなかったことを、ご自身の「強み」にしてはいかがで
しょうか?

そちらでの作陶方法など、また教えてください。

 

 

                 お便りの紹介 つづく◆◆◆━━━━━

 


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━━━━━◆◆◆おすすめ陶芸書籍 その1

 


 ◇◇◇  陶芸のための科学  ◇◇◇

  建設綜合資料社  素木 洋一 著  4148円

 

月刊誌や、入門書に飽きた方には、専門家が一般の人向けに書いた本をお勧め
します。

科学という言葉に、ちょっと拒否反応が出る方もいらっしゃるでしょうが、こ
の本はいろいろな教育機関での教科書的存在の本で、お勧めです。

昭和48年の初版から、改訂を重ね、現在の本は平成10年の増補改訂版です。

一生、開いて読むことができる本になると思います。
挿絵や写真もある程度ありますし、釉薬の調合例ものっています。
なぜか、全国学校図書協議会選定図書です。

著者は最近お亡くなりになりましたが、陶芸書籍では大西先生と並ぶ名著を多
数出版しています。

 

 ◇◇◇  やきものと釉薬  ◇◇◇

  理工学社  大西 政太郎 著  2600円

 

大西政太郎さんの本は、丁寧な言葉で読みやすく書いてあります。

特に、釉薬のメカニズムを車のブレーキや、アクセルに例えるなど、専門教育
を受けていない人でも十分にわかりやすい内容になっています。

それから、これはとても重要なことですが、著者自身が作陶をしているので、
本に載せてある情報の守備範囲がちょうどよいと思います。

専門書のなかには、セラミック工場の管理者ぐらいしか利用しないような情報
も多く、一般の作陶家にはとまどいを覚えることもありますが、大西先生の本
はそういうずれが少ない部類だと思います。

また、聞いたことは聞いたこと、又聞きは又聞きと書いてあって、著者自身の
経験や知識とは、きちんと区別してあります。自分で実験していないデータを
そのまま自分の知識のように書いている人が多いなか、とても好感がもてます。

大西政太郎さんの本はほかにもたくさんありますが、いずれを買っても損をす
ることは決してありません。

 


こうした本は、なかなかどこにでも売っていないかもしれません。
美術関係が多い都会の書店や、インターネットなどを利用するといいでしょう。

また、わたしの知る範囲では、産地の書店や、美大の中や、近くの書店にも、
専門書はおかれています。

愛知県瀬戸市の春広堂書店には、奥にワンコーナーもうけてあります。
手に入れにくい方は、問い合わせてみるといいかもしれません。

 

 

 


               おすすめ陶芸書籍 つづく◆◆◆━━━━━

 


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♪♪♪♪■ 編 集 後 記 ■♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


先日、趣味の自転車トライアルという競技の大会に2年ぶりにでました。

自然の地形のなかを、脚を地面につかずに走破する自転車競技です。

走破といっても、決められたコース内の岩や倒木を乗り越えながら、自転車と
ともに飛び跳ね、跳び下りる、という感じです。

一回足をつくと1点減点、2回は2点、3回は3点、4回も3点・・・。
この4回目も同じ3点減点、というのにドラマがあるんですね。
(まあ、レベルの低いクラスだけですけれど・・・。)

手をついたり、両足を同時についたり、5回足をつくと5点で即失格。
まったく足を着かずにセクションを終えると、0点でクリーンといいます。

つまり、点数0が一番いいという競技なのです。

わたしは万年中級クラスですが、今回はなんと、2位でした!
というわけで、最近はとてもご機嫌です。

 

  ではまた来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

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第6号

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━━━━━━━━━━━━━━━━━2008年12月 4日 第6号━━☆
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♪♪♪♪♪♪♪♪◆こんにちは! イノウエセイジです◆♪♪♪♪♪♪♪♪


 ●師走になりましたね。今回も、たくさんの情報を発信していきます。


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‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


   〓〓〓〓 今回の内容 〓〓〓〓


   ◇窯のはなし その4


   ◇道具のはなし その1


   ◇編集後記

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 ★このメールマガジンでは、本当に作陶に役に立つ情報を掲載することを
  目指して、記事を構成していくつもりです。

 ★とりあえずは脱初級を目指すの陶芸経験者を意識して書いてみますが、
  御意見やメールなどの反応をみて、臨機応変に変更していくと思います。

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━━━━━◆◆◆窯のはなし その4

 


 ◇◇◇ 電気窯について 番外編 ◇◇◇

 

最近、ネットをみていて、おや、と思っていることがあります。

それは、オークションや、ネット販売などでは、あきらかに、陶芸用ではない
電気炉が売られていることがあるからです。

七宝用だと思うものがけっこう出ていますし、それを陶芸用と書いてあること
が、かなりの件数であります。

炉内寸法が小さく、使用温度が1000℃以下のものは、あきらかに陶芸用で
はありません。ほとんどが七宝用だろうと思います。

それを陶芸用として売っているのは、詐欺に近いと思いませんか。

また、陶芸窯などの表記は「窯」です。「釜」ではありません。

そんな無知な業者が、まだまだ、たくさんいるんです・・・。

とにかく、窯は、ほかの道具と違い、陶芸のことを知らない人から、値段で買
うような製品ではありません。

どうか、そのことだけはおぼえておいてください。

窯についての質問など、いつでもわたしで良ければお答えします。

粘土や釉薬だったら、この土は自分に合わないな、という事になっても、そこ
まで被害(?)は大きくありませんが、窯にかんしてはそれではすみませんか
ら、ご購入を検討される場合は、慎重になってください。

気をつけないと、きちんとわかって窯を売っている人は意外と少ないですよ。

 


                  窯のはなし つづく◆◆◆━━━━━

 


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━━━━━◆◆◆道具のはなし その1

 


 ◇◇◇ 手入れをしましょう ◇◇◇


道具を使う仕事の場合、その道具を見れば、その人のレベルがわかる、とよく
いわれます。

あの大リーグのイチロー選手も大変道具を大切にするという話は有名です。
大工さんなどの職人さんでも、道具をきちんと管理している人と、そうでない
人がいます。

陶芸ではとくに、粘土を使用しますから、道具は大変汚れます。
それを放置しておけば、ものによっては、さびたりします。サビは素地の中に
混入すると、酸化鉄ですから、ポツンと点として発色する場合があります。

白い器ならば、それでアウトです。

また、道具に付着した粘土も、放置しておけば乾燥してしまいます。
乾燥した粘土は、同じ土でも混ざると異物のようにブツブツと残って、ゴミが
混ざったときよりもやっかいです。

たくさんの人が使用する、教室の準備室の道具など、まったく掃除がいい加減
なものが、そのまま入れてあるときがあります。

見なくても、そういう人がどんな作品をつくることができるかわかるものです。

なかには、目に見えるところだけ、さっと拭いていて、うらなどは汚れたまま
の道具も見受けられます。

そういう人は、作った作品が、各工程でどうなっていくのか想像さえできない
でしょう。

自分の道具を大事にして、手入れをしてください。

かならず、よい作品ができるようになります。

プロであればあるほど、目に見えない、そうした部分に注意をはらっています。

 

                 道具のはなし つづく◆◆◆━━━━━

 


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 FAQなどで公開して、みなさんに情報を還元していきたいと思います。
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♪♪♪♪■ 編 集 後 記 ■♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


師走ですね。大人になると、一年は早いですね。

わたしは12月にも小さな作陶展を控えて、毎日制作しています。
その中で思いついたことなどを今月のネタにできたらな、と思っています。

ことしは、なるべく大掃除をしないでいいように、いまから少しずつ片付け
をしています。今回のお話では、えらそうに手入れのことなどを書いていま
すが、所詮B型、きれいにする気があるのはこだわっている部分だけ。

つまり、アトリエとお風呂場だけです。

いい加減に服を脱ぎ散らかしたり、本を積み上げたりするのをやめよう、と
思うのですが、やっぱり今年も思うだけ〜。

車のオイルはまめに交換しますが、ワックス掛けなど数年したことがない、
完全なるB型です。

今年もあとわずかです、身体に気をつけて、がんばりましょう。

 

  ではまた来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

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第5号

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━━━━━━━━━━━━━━━━━2008年11月27日 第5号━━☆
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♪♪♪♪♪♪♪♪◆こんにちは! イノウエセイジです◆♪♪♪♪♪♪♪♪


 ●創刊5号です。今回も陶芸に関して、たくさんの情報を発信していきます。


 ●わたしに多くの知識をあたえてくれた方々は、無償で質のたかい情報や、
  知識を思う存分あたえてくれました。今度はわたしが、そのバトンを、こ
  のメールマガジンを登録して下さった皆さんに返す番です。

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   〓〓〓〓 今回の内容 〓〓〓〓


   ◇原料のはなし その3


   ◇読者からの質問 その1


   ◇編集後記

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 ★このメールマガジンでは、本当に作陶に役に立つ情報を掲載することを
  目指して、記事を構成していくつもりです。

 ★とりあえずは脱初級を目指すの陶芸経験者を意識して書いてみますが、
  御意見やメールなどの反応をみて、臨機応変に変更していくと思います。

 ★それでは陶芸メルマガ、今回もよろしくお願いします!

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━━━━━◆◆◆原料のはなし その3


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    ★陶芸に関わる色々な原料、材料の話をしていきます。

    ◇要望、リクエストありましたら、メールでお知らせ下さい。◇
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◇◇◇ CMCについて その2 ◇◇◇

 

前回、CMCについて簡単に説明しました。

そこで今回は、CMCのいろいろな使い方を紹介いたします。

無害で簡単に作れるノリ、CMCですが、液体にトロミをつけるというのが、
陶芸での一番の役目のような気がします。


☆例えば、絵付けをするときに、弁柄や顔料に入れることがあります。

みなさんも、かつてのわたしのように、ゴスや弁柄は、番茶を腐らせてた水を
使用する、と思っているかたもいらっしゃるでしょう。

しかし、わたしの場合、陶人形作家の嫁が、絵付けの時に、なんにでもCMC
をいれるのを見て、ああ、それでもいいんだ、とそれ以来思っています。

まず簡単なCMCから使用してみる。それから、さまざまな絵付けに挑戦する
ようになったら、ほかのものを試していく、それでいいのではないでしょうか。

素焼きの素地に弁柄などで絵付けをすると、素地はものすごく吸水性がありま
すから、ノリをなにも入れないと、あっという間に筆先がかすれてしまい、思
うように線を描くことが難しいのです。

CMCを少しづつ加えて、すーっと線が描けるように調整してください。
それだけで、絵付けがとてもやりやすくなります。


☆刷毛塗りをするとき、釉薬に対して、10〜20%ぐらい、たくさんCMC
をいれます。

ねちょねちょしますから、とても濃い気がするのですが、最初に合わせた濃度
よりも、水分をふくんだCMC溶液入れたわけですから、実際はかなり「薄く」
なっています。厚みを確認しながら塗ってください。


☆焼き直し。釉飛び、色がわるい、など、焼き直しをすることがあります。
そのときに、つるつるの器の上に釉薬を塗らなければいけません。

こういうときにも、濃い目の釉薬にCMCをいれて塗ります。塗るというより
も、載せていくという感じですね。ガラスの板の上に水をぬってもはじきます
が、ノリをぬることはできますよね。そんな感覚です。

 

ほかにもいろんなやり方がありますが、原料以外のジャンルのはなしで、また
紹介していきます。

 


                 原料のはなし つづく◆◆◆━━━━━

 

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  ■■■ということで、質問 その1です!■■■


????????☆★ 亀裂についてお尋ねします。 ★☆????????

 

    たたらで作った角皿や丸皿を焼くと、亀裂が入ったり 
    歪んだりします。

    どうすれば防ぐことができますか。

    また、特にきめの細かい土のときですが、成形し、
    乾燥させると高台にひびが入る事がよくあります。

    原因はどういうことでしょう?   


                (PN ローズマリーさん)

 

???????????????????????????????????

 

 

 

・・・という質問がきました。


いきなりいい質問ですねぇ。

そして、とても基本的で大事なことですね。

 

まず、簡単に土が乾燥するということを説明してみます。

粘土というのは細かい土の粒や石の粒に自由に動く水が混ざった状態になって
います。

粘土が乾燥するということは、その自由に動く水分が空気中などに放出されて、
いなくなるということです。

水がいなくなった場所は、空洞のままではなく、水分の移動と同時に、土と石
が、その隙間を埋めていきます。この移動のため、作品は縮んでいくのです。

経験のある方もおおいでしょうが、当然、この乾燥は、器の縁の部分や、取手
からおこります。お皿では、表面、つまり上面から乾燥していきます。

そのため、ビニールで覆うなどしないで、作品をそのまま乾燥させると、粘土
は乾燥しやすいところから、乾燥しはじめ、粘土の収縮もあちらこちらでバラ
バラにおこります。

タタラのお皿が歪むのは、上面の水分の蒸発に、粘土の中の水分の移動がつい
て行けない状態になっているのです。ひずみよりも症状がひどければキレをお
こします。

キレは、お皿の縁が収縮しようとしているのに、中心部分は乾燥が進んでいな
いため、収縮せず、耐え切れなくなった縁のもっとも弱い部分がキレるのです。


細かい土にとくに問題がおこるのは、先述した水分の移動のとき、粒子が細か
ければ隙間も小さいため、水分が荒い土よりも時間がかかります。

そして、細かい土の表面だけが乾燥してしまうと、なかなか内部の水分が移動
できず、収縮によるトラブルを誘発しやすいのです。


■解決方法としては、いつもより少し荒めの土にするか、乾燥方法を十分に検
討して、改善してください。

そのためには、作ってから削るまでの段階、削り終わってから乾燥させるまで
の段階で十分に時間を掛けることです。

そして、ビニールなどで覆って、ゆっくり時間をかけて乾燥させてください。

発泡スチロールの、ふたができる箱を利用したりするといいですよ。
削りも終わって、これで完成した、という段階から、白く乾燥させるまでが、
作品作りだ、と思っていただけると、きっといい作品ができるのではないでし
ょうか。

(先日わたしも注文品がキレたりして大騒ぎしましたが・・・)

 


わたしのブログの乾燥についての話も参考にしてください。

 ↓ 9月23日 作品を乾燥させる

http://inoueseiji.sblo.jp/article/19889503.html

 

 


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♪♪♪♪■ 編 集 後 記 ■♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


このところ、なんだか夕方にとても眠くなってしまいます。
ひどいときには昼ごはんのあと、耐え難いほどの眠気に襲われます。

秋だから、と人には言われましたが、何かの病気の前兆かも、と不安になり。
もう突然、ガクッとくるのです。一度など外出先で、かなり焦りました。

とくに先日コタツをだしてからは、もう晩御飯のあとは、だめです。
どうしても小1時間ぐらいウトウト、ウツラウツラとしてしまいます・・・。

ところが、その後はまたケロッと元気になって、仕事や勉強、DVD鑑賞、と
きにはこの原稿をパソコンにむかってタイピング。


眠気のあとは、異常に調子がよくなるのです。


気がつけば午前様で、気になる本を布団に持ち込みまた読書。

朝は子供にふまれて起こされ、一緒にご飯を食べて、土を練って、ロクロを
回していたら、また強烈な眠気が、襲ってくる。

そんな風に一週間をすごして・・・

 

あ、これ原因は睡眠不足ですね・・・。

 


睡眠不足はいい仕事の敵だそうですね、気をつけます。
(と、いいながら、この記事の誤字を夜の2時に訂正中です。)

 

  ではまた来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

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━━━━━━━━━━━━━━━━━2008年11月2日 第4号━━☆
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 ●創刊4号です。今回も陶芸に関して、たくさんの情報を発信していきます。


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   〓〓〓〓 今回の内容 〓〓〓〓


   ◇原料のはなし その2


   ◇釉薬のはなし その3


   ◇編集後記

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

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━━━━━◆◆◆原料のはなし その2


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◇◇◇ CMCについて その1 ◇◇◇

 

陶芸をしていると、このCMCという言葉に出会います。
昔の人や、今も一部の作家は、「ふのり」などを使用しています。

そうした糊の代わりとして、CMCはその代用品なのです。


  ◆カルボキシメチルセルロース
  (carboxymethylcellulose, CMC 別名:カルメロース)


食品科学の分野では、例えばアイスクリームなどで増粘剤、および乳化安定剤
として使用される。CMCはゼリー、歯磨剤、下剤、ダイエット用錠剤、水性
インク、界面活性剤、そして、さまざまな紙製品などの非食品製品にも使用さ
れている。CMCは粘度が高く、毒性を持たず、普通はアレルギー性がない。


・・・だそうです。


知らないところで出会っているものなんですね。
陶芸の世界では、前述のように、ふのりなどの代わりとして使用します。

CMCは白い粉末です。
陶芸材料屋さんで手に入ります。→梶田絵具店 
http://kajita-enogu.com/

使用方法は、水1リットルに対して20〜30グラムぐらいを基準にしてくだ
さい。濃さは好みもあります。


  ☆作り方

■ ボールなどに水をいれ、粉末を水面に満遍なく振り入れます。
  そのまま「混ぜないで」一晩おく。
  翌日、かなり解けているのはずなので、それをよく混ぜる。

■ ミキサーを使用できるなら、水とCMCを入れてひたすら攪拌。
  これだと5分ぐらいでできます。

■ 出来上がったCMC液は冷暗所で保管。なるべく早く使い切ること。
  特に夏場は数日で分解されて糊っ気がなくなります。
  普通は釉掛けの時に必要な分を作る。


わたしは、ミキサーで、500mlのペットボトル1,2本分作ります。
そして、あまったものは冷蔵庫に入れています。

釉薬に混ぜるときは、数パーセントぐらいでしょうか。

 

CMCは釉薬に混ぜて、釉薬粉末の素地への密着力を高めたり、刷毛塗りの際
には、釉薬にかなりの割合で混ぜて(全体の1割以上)、刷毛で釉薬が均一に
塗りやすいようにします。

このメルマガで、初めてCMCのことを聞いた方には、想像しにくいかもしれ
ませんが、釉薬は灰や石の細かな粉を水と混ぜただけですから、粘り気がかな
り弱く、そのままでは均一に釉薬を掛けるのが難しい状態です。


釉薬にCMCを入れることで、ウスターソースがトンカツソースぐらいになり
ます。そして、素地がコロッケです。

ウスターソースをコロッケの右か左へゆっくり掛けると、左端にたどり着いた
ころには、右端はもうソースがコロッケの中にしみています。

それがトンカツソースだと、右から左へ掛けている間、なかのお芋の部分には、
ソースがしみこみません。

味はウスターソースのまま、ソースの状態をトンカツソースにするのがCMC
の役目です。(われながらすごい例え方だ・・・)

 

釉薬を掛けるときに、CMCが入っていないと、釉薬を掛けても、手で触ると
ポロポロと釉薬の粉が落ちてしまうことがあります。

例えば、赤っぽい液体の鉄系の釉薬など、指先に赤い粉がついてしまいます。
それがまた服や、ほかの白い器についてしまって始末が悪いものです。

それがCMCを入れることによって手につかなくなります。
窯詰めなどでのトラブルが少なくなるのです。

 


                 原料のはなし つづく◆◆◆━━━━━

 

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━━━━━◆◆◆釉薬のはなし その3


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◇◇◇ 釉薬 釉掛けの準備 ◇◇◇


釉薬バケツの中を確認します。釉薬の粉末が沈殿していて、上水がほぼ透明
でしょうか。そうであれば、上水を少し、3分の1ほど捨てます。

新たにバケツに作って初めて使用する釉薬ならばもっと捨ててください。
これは、後で濃度の調整の幅をとるためです。

濃い液体を薄くすることは可能ですが、薄いものを濃くすることはできません。
濃くしようとして、釉薬の粉末を新たにバケツに入れても、その日のうちに、
使える状態にはなりません。

上水を捨てたら、全体をよく撹拌します。撹拌機を使用してかまいません。
ただし、最後に必ずバケツに手を入れて、底や壁面に付着物が残っていないか、
必ず確認してください。

手が汚れるからと、横着をしてこれを怠ると、比重の重たい特定の原料だけが
沈んだ状態で溶け残ったまま、釉薬を使用することになります。

場合によっては釉調が変化してしまいます。

底に沈殿物がまだ残っていた場合、それを掘りおこすのに手を使うのではなく、
必ずスプーンかヘラのような道具を使ってください。

釉薬の原料は石の粉のようなものですから、爪などすぐに削れてしまいます。
よく撹拌して、必要ならばフルイに通します。

 

これで比重を測る用意がととのいました。

よく撹拌してから、比重計か計量カップを使用して測ってください。
(比重の管理は先週号を参照してくださいね。)

釉薬が少量しかない場合や、すでにCMCなどを入れてしまい、釉液の粘性が
変化している場合は、釉液の重量を測ったほうが確実です。

比重計は、人によって目盛りの読みに誤差が生じるおそれがありますが、使用
方法は簡単です。

容器で重量を測るのは、洗い物も増えますし、秤が必要ですが、再現性が高く、
釉液が少量でも計算可能です。

釉薬の比重を目指す数値に合わせたら、CMCを適量入れて釉掛けの準備は完
了です。


理屈ではこれでいいのかもしれませんが、実際には同じ釉薬を同じバケツから
釉掛けしても、人によって焼き上がりの濃さはまちまちです。

これは素地の厚さ、釉液に浸す時間、掛ける手の動きがちがうためです。
そのため、一つの基準として比重を合わせたら、次に、素焼きの破片を自分の
やり方で釉掛けし、付着した釉面を爪などでひっかいて厚さを確認します。

わかりにくかったら割って断面を見てもいいでしょう。
このあたりはもう何度か焼成を経験して、感覚をやしなうしかありません。

ただ、いきなり感覚を養おうとしても無理がありますし、時間の無駄ですので、
比重を測りましょう。

釉掛けが終わったら、用具などはすぐに洗っておきます。

バケツなどの容器に、釉薬を保存している場合、バケツの内壁が、かなり汚れ
ているはずですから、きれいなスポンジで洗い落としてください。

小分けしていた薄い釉薬を戻したり、内側の清掃などの洗い水、水分の蒸発な
どで、釉薬の濃度は変化しています。

ですから、必ず使用する時は、同じ手順で釉薬を調整してください。

 

 

                 釉薬のはなし つづく◆◆◆━━━━━

 

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♪♪♪♪■ 編 集 後 記 ■♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


突然、福岡県も寒くなってきました。

先日カレーを食べてフーフー汗をかいてTシャツ一枚になったのに、今日は
ダウンジャケットを引っ張り出して、すぐそこへ行くのも車で移動してしま
いました。(ガソリンもったいない・・・)

みなさんのお住まいの地域はどうですか?

寒いのは好きですが、陶芸の仕事は手があれますからね。

これからの時期、よく陶芸教室でおこるのは、釉飛びのトラブル。
釉薬をきちんとかけたはずなのに、茶碗のふちなどに、釉飛びが・・・。

なにが原因だと思いますか?


・・・実は女性のハンドクリームが原因なのです。

クリームが素焼きの素地について釉薬をはじいていたのです。
しかし、CMCもばっちり入っている管理された釉薬。わずかな撥水作用に
負けずに覆ってしまします。

それが窯の中で熱されていくと釉薬と素地の間にわずかな膨張の差ができて、
ポロッとそこの部分が剥がれてしまう。そしてそのまま焼きあがってしまい、
釉飛びに。

気をつけましょう。でも、お肌を大切に。

  ではまた来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

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━━━━━━━━━━━━━━━━2008年11月13日 創刊3号━━☆
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♪♪♪♪♪♪♪♪◆こんにちは! イノウエセイジです◆♪♪♪♪♪♪♪♪


 ●はやくも一週間、創刊3号です。まぐまぐ!スタッフの皆さんありがと
  うございます。早くも30名以上の方が登録してくれました。

  登録してくださったみなさん嬉しいです。ありがとうございます。

  今回も陶芸に関して、たくさんの情報を発信していきますね。


 ●わたしに多くの知識をあたえてくれた方々は、無償で質のたかい情報や、
  知識を思う存分あたえてくれました。今度はわたしが、そのバトンを、こ
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‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


   〓〓〓〓 今回の内容 〓〓〓〓


   ◇釉薬のはなし その2


   ◇窯のはなし  電気窯 その3

 

   ◇編集後記

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 ★このメールマガジンでは、本当に作陶に役に立つ情報を掲載することを
  目指して、記事を構成していくつもりです。

 ★とりあえずは脱初級を目指すの陶芸経験者を意識して書いてみますが、
  御意見やメールなどの反応をみて、臨機応変に変更していくと思います。

 ★それでは陶芸メルマガ!2号、よろしくお願いします!

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━━━━━◆◆◆釉薬のはなし その2


       ………………………………………………………………………………
    ★釉薬の管理、施釉、調合についての話をしていきます。

    ◇要望、リクエストありましたら、メールでお知らせ下さい。◇
       ………………………………………………………………………………

 

◇◇◇ 釉薬の濃度管理 ◇◇◇

 

  ●釉薬管理の基本的な考え方は、濃度の調整です。

  そのためには1リットルの釉液の中に、どれぐらいの釉薬原料が含まれて
  いるかを知ることです。

  わかりやすくいえば、1リットルの水の重さは1キロですが、1リットル
  の釉薬の重さは、当然それよりも重たいはずです。

  釉薬の濃度を前回と同じ条件にしたい場合、1リットルあたりの重さを等
  しくすれば、同じ比重(大雑把にいえば、水1に対しての、同体積のその
  物質の重さの比)ということができます。

  例えば、釉薬の場合、1リットルあたり1.350〜1.600ぐらいの
  範囲しかありえません(一般的な釉薬の場合。例外もある)。

  初めて使用する釉薬は1リットルあたり1450〜1500gぐらいから
  様子を見て濃度を決めていくと、流したりする心配は少ないと思います。

  また、一つの釉薬でも、濃度をかえたり、薄いものと濃いものを掛け分け
  たりすれば、面白い効果が得られます。

 

  さらに来週からは、深いはなしにつづきます。

 


                 釉薬のはなし つづく◆◆◆━━━━━

 


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━━━━━◆◆◆窯のはなし その3


       ………………………………………………………………………………
  ★それぞれの窯の特徴を書いていきます。

    ◇要望、リクエストありましたら、メールでお知らせ下さい。◇
       ………………………………………………………………………………

 

◇◇◇ 電気窯について その3 ◇◇◇


  先週のつづき・・・

  それから、電気窯に関してはいいかげんな話をよく聞くことがあります。
  誤解のないように最初にいいますが、コンピューター制御の電気窯は最先
  端の陶芸窯です。すごく便利です。

  ですが、電気窯を取り巻く環境や陶芸家は最先端についていっていません。


  たとえば、釉薬。

  いま世間の陶芸教室が使用している釉薬は、ほとんどが、伝統釉薬の調合
  に、もとづいたもののはずです。本当に電気窯の本領を発揮する釉薬を使
  用しているところがどれだけあるでしょうか。


  たとえば、昔の織部の調合。

    長石50

    灰50

    酸化銅4     (このレシピは適当です)


  これでよかったんです。


  これで十分素晴らしいものができました。なぜなら、土も天然、灰も天然
  ですし、窯も露地に築いた薪の窯だったからです。

  また昔の人は、事細かな釉薬の調合をすることはなかったと思います。
  1対1とかも、けっこういい加減な感じだったんだろうと想像します。

  仮に厳密に調合する人がいたとしても、原料自体が天然ですからばらつき
  があるんです。

  現在、幸か不幸か、原料の不確定要素が減ってきています。
  セラミックの世界のおこぼれとして、世界中から輸入された原料が陶芸の
  世界で使用されています。

  そして焼きに関しての不確定要素も、電気炉酸化焼成はほぼゼロです。
  つまり電気窯で酸化焼成した場合、非常に安定した仕事になっていきます。


  これは裏を返せば、制作者がキチンとわかってないと全然いいものはでき
  ない、ということです。しかしそれは電気窯の責任ではないですよね。


  なぜこの釉薬はこういう調合なのか。

  なぜその温度が最高温度なのか。

  なぜここからその温度までその時間をかけるのか。


  コンピューター制御の電気窯は、とっつきやすくて使いやすいけど、突き
  詰めていったさきにはこういう壁があります。
  (もちろんこれは電気窯だけではありませんが)


  極端な例を出せば、どこかの産地で、先代から息子に代替わりして電気窯
  を導入したりする。わたしのような人間には一発で見破られます。

  釉薬の調合が、先代の薪窯用と同じだからです。それを電気窯で焚けば、
  雰囲気もなんにもないピッカピカの仕上がりです。
  そしてこういうものを見たり、前と同じように焼けなかった人たちが、今
  このときも電気窯を馬鹿にしています。

  それは「私は窯も釉薬もわかってません」と自ら宣言しているのと同じな
  のです。そして残念ながら薪窯で焚いている人にこういう傾向が非常に強
  いです。

  極端な例を出しましたが、つまり、電気窯による作陶では、酸化の釉薬を
  使うか、結晶釉など複雑な焼成を必要とするものを、自動制御を生かして
  焼くとか、スイッチひとつですむだけに、その人にどれだけ陶芸頭がある
  かが問われます。


  窯を購入される方は、これから電気窯を選ぶ人がさらに多くなるかもしれ
  ませんね。電気窯には炎がありません。そのため、酸化焼成前提の釉薬な
  どは、とても美しく発色します。

  わたし自身、酸化用の織部釉はガス窯よりも、電気窯の発色のほうが美し
  いと思っています。また、逆に志野を電気窯で焼いているひともいます。

  みなさんも、いろいろと比較してみてください。


  電気窯のはなしは、いかがでしたか。
  質問や感想をお聞かせください。

 


                        窯の話 その3 へつづきます!◆◆◆━━━━━

 


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 FAQなどで公開して、みなさんに情報を還元していきたいと思います。
 対面でもありませんんし、教室でもありませんからご遠慮なく!!

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   ★ あなたが知りたいことは、みんなが知りたいことです。
   ★ 関わる人みんなのレベルアップを目指していきましょう。

 その他御意見などもいただけたら嬉しいです。ご遠慮なくメールして下さい。


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♪♪♪♪■ 編 集 後 記 ■♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


  はやくも3号目ですね。

  先日、大学の時の先生の窯元へ、半日だけ手伝いに行ってきました。

  登り窯です。
  久しぶりに薪窯にかかわることができて、よかったです。

  いろいろと家の用事で、最後まで手伝えずに残念でした。どっさりと
  並べられた酒瓶に後ろ髪を引かれながら、息子と家路についたのであ
  ります・・・。

  小学生の息子は、最初、ずいぶん熱心に窯焚きの手伝いをしていまし
  たので、これは将来期待できるぞ、と思っていたら、いつの間にか先
  生の奥さんと家に上がりこんで、先生の一番下の女の子と遊んでいる
  のでありました・・・。

  やれやれ。10年早いんだよ・・・。

  この窯では窯焚きのときに、温度計をまったく使いません。
  ぜーゲルコーンを目安に入れているだけです。

  これがまた、精神衛生上非常にいいですね。

  どうしても自然のものに近い薪窯をデジタルの数字でみてしまうと、
  大切な感覚が、どんどん鈍くなって行くような気がします。

  感覚を研ぎ澄ますためには、日ごろの楽しいお勉強が大切で、その場
  で「いま何度になった。」とか「さっきより8度下がった。」なんて
  じっさいはナンセンスなのかもしれませんね。

  以前はわたしも、目で判断するなんていい加減なことを言わずに、測
  ったほうが正確じゃないか、と思ったりしていました。
  (なんとオコガマシイ・・・)

  しかし、不思議と目で判断できるようになるんです。

  それが20度ぐらい誤差があってもいいじゃないですか。

  キリキリするような窯場よりも、こういう窯焚きのほうが勉強になる
  ような気が最近はしています。

 

  ではまた来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

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創刊2号

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━━━━━━━━━━━━━━━━2008年11月 6日 創刊2号━━☆
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♪♪♪♪♪♪♪♪◆こんにちは! イノウエセイジです◆♪♪♪♪♪♪♪♪


 ●はやくも一週間、創刊2号です。まぐまぐ!スタッフの皆さんありがと
  うございます。

  今回も陶芸に関して、たくさんの情報を発信していきますね。


 ●わたしに多くの知識をあたえてくれた方々は、無償で質のたかい情報や、
  知識を思う存分あたえてくれました。今度はわたしが、そのバトンを、こ
  のメールマガジンを登録して下さった皆さんに返す番です。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


   〓〓〓〓 今回の内容 〓〓〓〓


   ◇釉薬のはなし その1 釉薬掛けの準備


   ◇窯のはなし  その2 電気窯について その2

 

   ◇編集後記

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 ★このメールマガジンでは、本当に作陶に役に立つ情報を掲載することを
  目指して、記事を構成していくつもりです。

 ★とりあえずは脱初級を目指すの陶芸経験者を意識して書いてみますが、
  御意見やメールなどの反応をみて、臨機応変に変更していくと思います。

 ★それでは陶芸メルマガ!2号、よろしくお願いします!

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 


━━━━━◆◆◆釉薬のはなし その1

 


       ………………………………………………………………………………
    ★釉薬の管理、施釉、調合についての話をしていきます。

    ◇要望、リクエストありましたら、メールでお知らせ下さい。◇
       ………………………………………………………………………………

 

 ◇◇◇ 釉掛けの準備 ◇◇◇

 

  ●陶芸講師をはじめて、一番驚いたことがこの釉薬に関してのことです。


  わたしが講師になった生涯学習センターでは、講座を始めた時、釉薬濃度
  の管理がまったくなされていませんでした。
 
  以前の講座では、あるときは釉薬が薄くて、またあるときは釉薬が流れて、
  棚板にいくつも器がくっついている。そんな状況だったそうです。

  そのためかどうか、受講生はやたら撥水剤をぬりたがります。小さな湯の
  みの高台なんて、スポンジでさっと拭けば釉薬はとれますし、適正な濃度
  でかけていれば、そうそう棚板まで流れることはありません。

  それでも素焼きのあと、もういきなり撥水剤をぬりはじめるんです。板皿
  やフタの合わせ面など、あきらかにぬったほうが良いものだけではなく、
  湯のみや茶碗の糸底までぬります。

  そしてぼろぼろの筆でぬるので、境目が汚くなってしまいます。また撥水
  剤をぬったから一安心と、はじいている釉薬をふき取らない人がいます。
  
  これも素地のところどころに、ポツポツと、小さな水滴のように融け固ま
  った釉薬が目立ってしまい、かっこいいものではありません。

  なんでもかんでも撥水剤を塗るのをやめるように言いましたが、なかなか
  スポンジで拭いただけで大丈夫だということを信じてもらえませんでした。

  というより、完全にクセになっている人がたくさんいます。

  確かに最初に習った人から、塗りなさいと言われて何年もぬっていれば、
  クセにもなりますよね。

  しかしその指導内容が、濃度管理の方法を知らないから、という理由では、
  あまりに情けないような気がしました。

  陶芸をならっている受講生は、みんな一生懸命で真剣です。どうしてこう
  いう状況になるのでしょうか。間違いではないけれど、正しくもないこと
  を健気に受講生がやっているのを見るのは辛いものです。

 

  ●釉薬を掛ける前にきちんと準備していますか。


  釉薬は鉱物などの微細粉が水の中に混ざっているものです。溶けているわ
  けではないのです。
  (厳密には溶ける成分もあるが、便宜上溶けないとして説明します)

  水溶き片栗粉みたいなものです。かき混ぜないと沈殿して固まってしまい
  ます。しかし、粉末が細かいので、置いておく間に、ゆっくりと沈殿して
  いきます。

  ひさしぶりに釉薬のバケツのフタを開けると上水と沈殿物とにキレイに分
  離されているはずです。この状態のときに、上水を少し捨てます。
  (理由は後述)

  浮いている虫やゴミがあれば取り除きます。藻が発生していたり、ゴミな
  どが多い場合は撹拌してから、80目ぐらいのフルイで取り除きます。

  さて、普通の釉薬は数種類の鉱物や粘土、酸化金属などの原料がまざって
  いますから、重たい順に沈んでいきます。完全に分離するようなことはな
  いと思いますが、一番重たい層がバケツの一番下で多分カチカチになって
  いるはずです。(釉薬のレシピにもよる、また固まらないようにする工夫
  をしていない場合)

  面倒でも、底までしっかり掘り起こして撹拌しなければいけません。手で
  はなく、スプーンなどを使いましょう。わたしは生まれて初めて釉薬を作
  ったとき、カチカチになってしまって、手でほっていたら、爪が見事に削
  れてしまったことがあります。


  ●釉薬バケツの撹拌が終わったら


  次は濃度の調整です。が、それはまた来週。

 


                 釉薬のはなし つづく◆◆◆━━━━━


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━━━━━◆◆◆窯のはなし その2

 


       ………………………………………………………………………………
   ★それぞれの窯の特徴を書いていきます。

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 ◇◇◇ 電気窯について その2 ◇◇◇

 


  100Vの電気炉が安くて便利だとはいえ、セミプロやプロのひとはやは
  り200Vにするしかないでしょう。小さいものが数個しか焼けないので
  は生産性が低すぎるからです。

  家庭においては、200Vにするかどうかは、基本料金など、いろいろ悩
  むところでしょう。その辺は単相200Vにするとか、いろいろとメーカ
  ーや電力会社と相談してみてください。


  輻射熱で完全に酸化反応がおこるということを長所にすれば、上絵や金彩
  などは電気が一番いいと思います。


  あまり頻繁に還元焼成を繰り返すと、発熱体であるカンタル線などの寿命
  は短くなります。また、新品の窯でも温度の設定を間違えたり、線に釉薬
  などをつけたりすると線が切れることがあります(最近では線の交換を部
  分的に簡単にできる窯もあるようです)。


  それから、電気窯に関してはいいかげんな話をよく聞くことがあります。
  誤解のないように最初にいいますが、コンピューター制御の電気窯は最先
  端の陶芸窯です。すごく便利です。ですが、電気窯を取り巻く環境や陶芸
  家は最先端についていっていません。


  たとえば、釉薬。

  いま世間の陶芸教室が使用している釉薬は、ほとんど伝統釉薬の調合にも
  とづいたもののはずです。本当に電気窯の本領を発揮する釉薬を使用して
  いるところがどれだけあるでしょうか。


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 FAQなどで公開して、みなさんに情報を還元していきたいと思います。
 対面でもありませんんし、教室でもありませんからご遠慮なく!!

   ★ 匿名でもぜんぜんオッケーです。
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♪♪♪♪■ 編 集 後 記 ■♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


  先日、ブログの書き込みをしてくださった方、窯も自作で木炭、薪の
  併用のものと、電気炉をつくっていらっしゃいました。

  しかも、電気に関してかなりお詳しいようで、電気炉の温度管理をパ
  ソコンで制御されていました。

  あこがれます。すごいですね。

  陶芸を始める方によく言うのですが、いままでされていたこと、趣味、
  経験など、陶芸でほとんど生かせます。

  書道や、お茶、御花などだけでなく、電気やガスに詳しいとか、パソコ
  ンに詳しいとか全てです。

  作業工程や器を使用する際に、ありとあらゆる要素をもっている陶芸で
  すから、なにかのプロであった人など、本当にこちらが驚くようなこと
  を思いつかれたり発明されたりするものです。

  みなさんも、陶芸以外の趣味や特技を生かした作陶をしてみてはいかが
  ですか。


  また来週お会いしましょう!      

                         イノウエセイジ

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

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━━━━━━━━━━━━━━━━2008年10月30日 創刊1号━━☆
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♪♪♪♪♪♪♪♪◆こんにちは! イノウエセイジです◆♪♪♪♪♪♪♪♪


 ●いよいよ創刊号です。まぐまぐ!スタッフの皆さん、本当にありがとうご
  ざいます。

  これから毎週木曜日、陶芸に関しての情報を発信していきますね。


 ●わたしに多くの知識をあたえてくれた方々は、無償で質のたかい情報や、
  知識を思う存分あたえてくれました。今度はわたしが、そのバトンを、こ
  のメールマガジンを登録して下さった皆さんに返す番です。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


   〓〓〓〓 今回の内容 〓〓〓〓

 


   ◇原料のはなし その1


   ◇釉薬のはなし (お知らせ)


   ◇窯のはなし  電気窯 その1

 

   ◇編集後記

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 ★このメールマガジンでは、本当に作陶に役に立つ情報を掲載することを
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━━━━━◆◆◆原料のはなし その1

 

    ★陶芸に関わる色々な原料、材料の話をしていきます。

    ◇要望、リクエストありましたら、メールでお知らせ下さい。◇

 

  ●今回は陶芸教室でわたしがどういう考えで、どんな粘土を使用している
  かを書いてみます。

  わたしの講座では、いわゆる信楽系の荒くもなく、細かすぎず、鉄分もそ
  こそこ、という土を基準にしています。去年はそれよりも少し白っぽい土
  を使用していました。

  ロクロの練習もありますので、ある程度ロクロのしやすい粘土が必要だと
  思います。

  それよりも、うまくなるには、ある一定期間、同じ粘土を集中的に使うこ
  とをお勧めします。陶芸教室ならば、なれない人の粘土の管理などがやり
  やすいですし、全員同じ粘土だと、失敗を土のせいにできなくなります。

  また、同じ粘土を使うことで、ひとつの基準が自分にできるのです。

  ロクロなどは、土によってまったく挽きやすさが違いますから、講師の先
  生に相談して決めてもらうといいでしょう。

  もちろん、逆にはじめから色々な土をどんどん使うという考え方もありま
  す。だた、教室ならばいざ知らず、自分で管理などをするのでしたら、な
  るべく土の種類は増やさないほうが最初は無難です。


                 原料のはなし つづく◆◆◆━━━━━

 

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━━━━━◆◆◆釉薬のはなし お知らせ

 

    ★釉薬の管理、施釉、調合についての話をしていきます。

    ◇要望、リクエストありましたら、メールでお知らせ下さい。◇


  ●陶芸講師をはじめて、一番驚いたことがこの釉薬に関してのことです。

  絵具の色のようなとらえ方をしている人がとても多いのです。
  また、釉薬の濃さ、比重という考え方を知らない人ばかりでしたし、比重
  という言葉を聞いたことがないという人ばかりでした。

  今では、適正な管理を受講生でできるようになり、中には自分で簡単な調
  合をしたり、庭の木の灰で灰釉をつくる人まで出てきました。

  一体何を教えてこうなったのか。

  来週から順次、釉薬の管理方法や考え方をアップしていきます。

  目からウロコが落ちる人もいると思います。お楽しみに!

 

                 釉薬のはなし つづく◆◆◆━━━━━


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━━━━━◆◆◆窯のはなし その1

 

   ★それぞれの窯の特徴を書いていきます。

    ◇要望、リクエストありましたら、メールでお知らせ下さい。◇


 ◇◇◇ 電気窯について その1 ◇◇◇


  ●電気炉、電気窯とは窯の熱源を電気から得るものをいいます。

  発熱体であるニクロム線やカンタル線などに通電して発熱させ、その輻射
  熱をもって製品を焼成します。

  【輻射熱とは】高温の発熱体から、低温の固体表面に、その間の空気その
  他の気体の存在に関係なく、直接電磁波の形で伝わる伝わり方を輻射とい
  い、その熱を輻射熱といいます。

  などと書くと難しいですが、石油ストーブと電気ストーブって暖かさが違
  いますよね。そんな感じで理解すればいいのです。

  少し、乱暴なたとえですが、電気窯は昔のニクロム線コンロをレンガでお
  おったようなものです。またはレンガでできたトースターですね。

  電気窯の熱源は輻射熱ですから、大型化していくと細長くなる傾向にあり
  ます。輻射熱が窯の中心部に届きにくいためです。

  炎の対流はありませんから煙突はありません。(排気口はある窯もある)
  しかし発生する蒸気は排気せねばならず、上蓋式の窯が多いのもそのため
  です。


  ●電気窯は明らかに酸化焼成主体の窯です。

  還元焼成する場合、ガスバーナーで炎を入れるか、何か還元剤となるもの
  を炉内に入れます(酸化と還元についてはいづれ書きます)。炎によるで
  はなく、輻射熱の窯ですから、酸化でもガス窯などの酸化とは作品のマチ
  エールが微妙に違います。

  わたし自身はガス窯で仕事をしていますが、メーカーの100Vと自作ニ
  クロム線テスト窯の2つを持っています。主にテストに使っています。


  ●現在の電気窯の特徴は、なんといってもコンピューター制御でしょう。

  というか、これから購入する方で、制御のない電気窯を買わない方はいる
  のでしょうか。ほとんど付いていると思います。

  単純なものでも、最高温度の設定、保持時間ぐらいは入力できますし、あ
  る温度まで、ある時間をかけて昇温する、を1ステップとして4〜8ステ
  ップの2〜10パターンを記憶するものなどが主流になってきています。

  使用しているものとしてはステップはたくさんあったほうがいいですが、
  パターンは二つでも十分な気がします。あまりパターンが多いと、表示が
  単純なので間違いを犯しやすい気もします。

  とにかく、他の窯とちがい電気窯は、こうした自動制御によって、何回で
  も同じパターンで焚くことができます。

  同じことがどの程度できるかということを再現性といったりしますが、陶
  芸窯のなかで電気炉の再現性にかなうものはありません。

  またコンピューター制御のお陰で、他の燃料の窯ではとうてい不可能な焼
  成をすることもこともできます。

  たとえば、除冷中に1100℃で3時間キープするとか、1250℃から
  950℃まで10時間かけて下げるなど。

  他の燃料では不可能に近いか、徹夜を余儀なくされることです。
  しかし電気窯は、スイッチを入れれば寝ていてもいい。

  これはすごいことなのです。


  ●電気窯は他の窯が設置できない、都心でも設置可能です。

  ビルにある文化サークルや、公共施設にも設置できます。陶芸窯の設置に
  は消防の条例などで、ガス、灯油、特に薪窯を置けない地域が、結構あり
  ますので購入を検討されている方は確認しておくことをお勧めします。


  ●また電気窯は比較的小型にすることが可能です。

  この10年ぐらいで家庭用電源の電気炉は驚くほど進歩しました。

  これは趣味で陶芸をする人たちが増えたこと、そして窯業界自体の不景気
  により、築炉メーカーの多くが、ようやくアマチュアをお客としてみるよ
  うになったということが大きいと思います。
  (これは築炉メーカーにいたわたしの実感です)

  また、築炉にかんする深いノウハウがなくても、小さな電気炉はつくれま
  す。そのため大手企業が開発した小型電気窯が数年前に出現し、業界全体
  の底上げ役になりました。

  今では10年前に比べるとはるかに良い100Vの電気炉ができています。

 


            窯の話 その2 へつづきます ◆◆◆━━━━━

 

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♪♪♪♪■ 編 集 後 記 ■♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

  先日の楽焼イベントでは、見事フィンランドのハンナちゃんのものを
  破裂させてしまいました・・・。これは外交上やばいかも。
  ムクの塊の作品をどうしても焼きたいと言うから・・・おいちゃんは
  ちゃんと無理だと言ったのに、チャレンジするわ、とか言うし・・・。

  それで割れてションボリされては、男心を掻きむしられてしまう!
  か〜、こりゃおいちゃんの悪かった〜。ごめんねぇ〜・・・。

  それにしても、アニメの話をしていれば、外国の10代とも話はできる
  ものです。すごいぞ日本アニメ。

 

  大学の時の先生が言ってましたが、やきものの世界でも、世界の陶芸
  家は日本の作家の作品などに注目しているようです。

  ところが、日本の陶芸家というのは、だいたい中国、朝鮮半島、桃山
  時代しか見ていないものです。

  たまには欧米の陶芸も見てみると面白いですよ。

  創刊1号から登録していただいた方、本当にありがとうございました。
  これからもよろしくお願いします。

  先日からウチのものが風邪をこじらせてしまいました。
  みなさんも季節の変わり目、どうかご自愛下さい。

  また来週お会いしましょう!      

 

                         イノウエセイジ

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

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創刊準備号

まぐまぐ!スタッフのみなさんお疲れさまです。そしてありがとう!
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      陶芸メルマガ! 「イノウエセイジの頭の中」

   本当に作陶に必要な情報を公開する陶芸メールマガジンです!


━━━━━━━━━━━━━━━━━2008年10月28日 創刊準備号━
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♪♪♪♪♪♪♪♪◆はじめまして、イノウエセイジです◆♪♪♪♪♪♪♪♪

 メールマガジンを始めることにいたしました。よろしくお願いいたします。
 そして、購読していただくみなさん、本当にありがとうございます。


   なにしろ初めてですが、恐れず信じる道を突き進みますね!

 

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  ■■■わたしがなぜ、メールマガジンを始める気になったのか■■■

 


 ●陶芸を習っている受講生たちに、アンケートをとったことがありあます。

 すると面白いことがわかったのです。
 多くの人が、だいたい2年ぐらいで教室を移りかわっているんです。

 それは、ある教室で習ったら、だいたい2年ぐらいで飽きられてしまう、と
 いうことです。


 ●ではなぜ飽きられるのか。

 わたし自身の考えですが、受講する人間のゴールを、教える側が設定してい
 ないからではないか、と思います。

 陶芸教室に来る人のなかには、真剣に取り組む人が沢山いらっしゃいます。
 そういう人が、やがて教室を変わるのではなく、巣立つような教え方を、教
 える側の人間がしていないんじゃないか、と思います。
 (思うほうが変だとある人に言われました・・・)


 ●どうも真剣に陶芸を習っている人や中級者の受け口がほとんどない。

 わたしは、仮にゴールとして、手回しロクロ、可能ならば電動ロクロと、家
 庭用電源で焼成可能な電気炉や、小さなガス窯を自分でもって自宅で作陶す
 ることができるような人を育てる、と設定しました。


 ●そのために技術、知識、ノウハウを全部オープンにして伝えよう!

 それが必ず陶磁器業界や、わたしや家族のプラスになるはずだ!

 4年前の講座立ち上げの時に、生涯学習センターの担当者と、ガッチリ男の
 打ち合わせをして以来、この考えは変わりません。


 「ここはカルチャーセンターではない。
  生涯学習センターなんだ。

  小遣い稼ぎで人に陶芸をさせる場所ではなく、
  その人のために、真剣に陶芸を教える場所にする。」


 そして、1年講座がはじまりました。
 毎年区切りがありますが、翌年への継続者も毎年かなりいます。
 

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 ●そして、4年たって受講生はどうなったのか。


  ★ 菊練りをまがいなりにもできるようになりました。

  ★ 自分で釉薬を調合する人がでてきました。

  ★ ロクロで急須をつくる人がでてきました。
 
  ★ 窯を購入する人がでてきました。
 
  ★ 楽焼のイベントをみんなでしました。

  ★ 庭の手入れで切った枝から灰を作った人もでてきました。

  ★ みんな窯詰めができるようになりました。

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 ●しかし、どうも、わたしがやっていることは普通じゃないようです。


 ●受講生の方といろいろ話しているうちに、どうもその違いは、土に触って
 技法を教えるところよりも、たまに配布するプリントの内容だったり、板書
 する内容だったようです。

 陶芸講師で板書する人を初めて見たとも言われました。


 ●偉そうなことをいろいろ書いてきましたが、わたしは、一般の方より多少
 詳しく知っている人間にすぎません。

 それでも、作陶に真剣に取り組まれ、楽しまれる方々のヒントぐらいは差し
 上げられるのではないか、と思っています。

 そうすることで、より多くの人が陶芸という素晴らしい世界、技術とセンス
 と化学と炎が織り成す、ものづくりの世界をしっかりと味わうことができた
 らいい。そう願っています。


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 ★これが、わたしがこのメルマガをはじめる理由です。

 ★また、個人では、対面で伝える人数には限界があります。
 そのことも大きな理由の一つです。新しいことを習うのに、今の教室を移る
 ことはないんです。


 ★わたしが発する情報が、なにかのお役に立てれば幸いです。

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 ━━━◆自己紹介◆━━━


 福岡県在住の38歳です。

 わたしは普通の陶芸家とは、かなり違う経験をさせてもらいました。
 面白くて、不思議なめぐり合わせに恵まれたと思っています。

 そういうお話は、またおいおい出てくると思いますので、今日は簡単に。

 


 ━━━もってる主な資格━━━


 ◆ 某大学芸術学士証

 ◆ 窯業技能士補免許

 ◆ 陶磁器科職業訓練指導員免許

 ◆ 焼酎3段(?)

 

 ━━そして職歴はというと━━

 

 ● 愛知県立窯業高等技術専門校で訓練生

 ● 瀬戸の築炉メーカーに約6年間勤務

 ● 某作家さんの工房に半年ほど臨時で手伝い

 ● 陶磁器絵具店でも半年間臨時で手伝い

 ● フリーの築炉業

 ● 現在は陶芸家で陶芸講師

 

 ━━そして性格はというと━━


  ▼ 短気

  ▼ でも弱気

  ▼ B型

  ▼ 変なところで熱い

  ▼ 出不精


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  こんな感じの男ですが、これだけは約束します。          
                                 
  ★自分が人生を懸けている陶芸のことで、いい加減なことは書きません。
 
  ★また、わからないことはわからないと言いますし、可能な限り調べて、
  正しい情報をお伝えします。                    
                                 
  ★自分が体験していないことは、そのように明記します。 

  どうか、これからもよろしくお願いします。       
                                 

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????????●質問などメールをお待ちしています●?????????


 FAQなどで公開して、みなさんに情報を還元していきたいと思います。
 対面でもありませんんし、教室でもありませんからご遠慮なく!!

   ★ 匿名でもぜんぜんオッケーです。

   ★ あなたが知りたいことは、みんなが知りたいことです。

   ★ 関わる人みんなのレベルアップを目指していきましょう。

 その他御意見などもいただけたら嬉しいです。ご遠慮なくメールして下さい。

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♪♪♪♪■ 編 集 後 記 ■♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 とうとう始めてしまいました。
 うまく継続していけるか・・・不安でしたが、こうして書き始めると肝が
 据わるというか、開きなおってきますね。

 今月は楽焼のイベントがあります。
 フィンランドの女子高生が来るそうで、言葉をおぼえろと言われました。
 ラリードライバーとマリメッコぐらいしか知りませんよ・・・。

 その様子はまたお知らせできると思います。

 創刊準備号ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 
 またお会いしましょう! 
                         イノウエセイジ

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

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 発        行:井上 誠司    mag2@inoueseiji.com
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